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忘れないように……

スター・トレック 新旧キャストなど

2009-06-09 12:57:27 | 映画 - 作品
映画『スター・トレック』 Star Trek (2009) を観ていたら、ミスター加藤が出てこず、代わりにスールーという聞き慣れない名前の東洋系クルーがいて、「あれ」と思いました。

そんなわけで、オリジナルのテレビシリーズ(アメリカでの放送は1966~1969年)の日本語吹き替えでは、一部のキャストの役名が変更されていることを今更ながら知った。日本語吹き替えのチャーリー(機関主任)、ミスター加藤、ウラ少尉は、本来はそれぞれスコット、スールー、ウフーラという名前なんですね。

そこで、今回はオリジナルのテレビシリーズと今回の映画のキャストを比較した画像を作ってみることに。


なお、オリジナルのテレビシリーズはファンの間では The Original Series の略でTOSと呼ばれているので、当ブログのこの記事でも以降は「TOS」と表記します。ちなみに、日本での放映題は当初『宇宙大作戦』で、現在はデジタルリマスター版が『スター・トレック 宇宙大作戦』の題でNHK BS2にて放送中(NHK海外ドラマホームページ)。

また、スターとトレックの間を詰める「スタートレック」という表記をよく見かけますが、昔の邦題はこうだったのでしょうか。現在はスターとトレックの間に「・」(中黒)が入る「スター・トレック」という表記になってます。遅くても映画化第2作「カーンの逆襲」 Star Trek: The Wrath of Khan (1982) の劇場公開時には、すでに「・」(中黒)が入る「スター・トレック」という表記になってます。

あと、2009年公開の映画は11作目なので、当ブログのこの記事では「ST11」と略させていただきます。



ジェームズ・T・カーク James T. Kirk
・キャプテン(TOS吹替では船長)
・TOS:ウィリアム・シャトナー William Shatner
・ST11:クリス・パイン Chris Pine



スポック Spoc
(TOSではミスター・スポック Mr. Spock
・サブ・リーダー(TOS吹替では副長)
・TOS:レナード・ニモイ Leonard Nimoy
・ST11:ザッカリー・クイント Zachary Quinto



レナード・マッコイ(通称:ボーンズBones
(TOSではドクター・マッコイ Dr. McCoy
・医療主任
・TOS:ディフォレスト・ケリー DeForest Kelley
・ST11:カール・アーバン Karl Urban



ウフーラ Uhura
(TOS吹替ではウラ少尉
・通信士官
・TOS:ニシェル・ニコルス Nichelle Nichols
・ST11:ゾーイ・サルダナ Zoë Saldana

ちなみに、ST11で出てきたウフーラのルームメイトは、ガイラ (Gaila) という名前で、種族はTOSなどにも出てきたオリオン(参照:Memory Alpha)。演じているレイチェル・ニコルズ (Rachel Nichols) は、『P2』 P2 (2007) では主役、8月公開の『G.I.ジョー』 G.I. Joe: The Rise of Cobra (2009) ではスカーレット役を演じてます。



スールー Sulu
(TOS吹替ではミスター加藤
・主任パイロット
・TOS:ジョージ・タケイ George Takei
・ST11:ジョン・チョウ John Cho

スールーは、フィリピン人と日本人のハーフという設定らしい。ファースト・ネームはヒカル。



チェコフ Chekov
・操縦士(ナビゲーター)
・TOS:ウォルター・ケーニッグ Walter Koenig
・ST11:アントン・イェルチン Anton Yelchin



モンゴメリー・スコット(通称:スコッティ) Montgomery Scott
(TOS吹替ではチャーリー
・機関主任
・TOS:ジェームズ・ドゥーアン James Doohan
・ST11:サイモン・ペッグ Simon Pegg

ちなみに、ST11に出てきたスコットの同僚は Keenser という名前だそうです(参照:Memory AlphaMemory Beta)。次作以降にも出してほしい。演じているのはディープ・ロイ (Deep Roy) という方で、『チャーリーとチョコレート工場』 Charlie and the Chocolate Factory (2005) のウンパルンパ役が有名。



パイク Pike
・初代キャプテン
・TOS:ジェフリー・ハンター Jeffrey Hunter
・ST11:ブルース・グリーンウッド Bruce Greenwood



サレク Sarek
・スポックの父
・TOS:マーク・レナード Mark Lenard
・ST11:ベン・クロス Ben Cross



アマンダ・グレイソン Amanda Grayson
・スポックの母
・TOS:ジェーン・ワイアット Jane Wyatt
・ST11:ウィノナ・ライダー Winona Ryder

ST11のサレクとアマンダの画像は、撮影されたもののカットされたシーンからです。


他にも、ST11の宇宙艦隊アカデミーでのシーンにジェームズ・コーマック (James Komack) という将官が登場している(学長なのか?)。この役はTOSではバイロン・モロー (Byron Morrow) が、ST11ではベン・ビンスワンガー (Ben Binswagner) が演じている。

あと、コンピューターの音声はメイジェル・バレット (Majel Barrett) が担当しています。メイジェル・バレットは、スター・トレックのテレビシリーズでも、全話ではないですが、5つのシリーズすべてでコンピュータの音声を担当したことがあるそうです。それ以外にもTOS、TNG、DS9では出演もしています。また、『スタートレック』の生みの親である故ジーン・ロッデンベリー (Gene Roddenberry) の奥さんでもあります。今作収録後の2008年12月18日に76歳で亡くなりました。


今回の映画の感想ですが、面白かったです。別時間軸となるためTOSにつながっていかないのが、何とも寂しい限りですが。あと、艦内、特にブリッジの計器がキラキラ光ってるのは綺麗でしたね。

それと、主要キャストがみんな全力疾走で走ってるのに驚きました。今回はスポックまでが走ってます。これまでのスター・トレックではクルーが走ってるシーンなんて思い当たらないので、新鮮でした。J・J・エイブラムス監督お馴染みの手に汗握る演出のひとつですけど、慌ただしいともいえます。いずれはデータ少佐が走ったりするんでしょうか……(そういえばTOSの「惑星セロンの対立」 Let That Be Your Last Battlefield ではセロン人 (Cheron) が走ってましたけどね)。


最後に、Star Trek: Countdown というコミックを紹介します。今回の映画11作目『スター・トレック』の前日譚ともいうべき内容で、映画10作目の『ネメシス S.T.X』 Star Trek: Nemesis (2002) の8年後から始まるようです。
表紙画像


映画『スター・トレック』オフィシャルサイト
スター・トレック 上映映画館-MovieWalker:ムービーウォーカー

Star Trek (2009) - The Internet Movie Database (IMDb)
Star Trek (film) - Memory Alpha, the Star Trek Wiki