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アメコミ・ヒーロー映画の一覧(2015年~2020年)

2015-09-17 12:25:00 | 映画 - 作品

 来年アメリカで公開される、アメリカン・コミックス(アメコミ)のヒーローもの映画は何本あると思いますか? 7本も予定されてるんですよ。2010年代後半はアメコミのヒーロー・チーム映画が量産時代となります。



 まずは、マーベル・スタジオの「マーベル・シネマティック・ユニバース」(以下、MCU)と呼ぶ世界を舞台にした一連の映画。2008年の映画『アイアンマン』から始まって、この夏公開された映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が11作目、9月日本公開の映画『アントマン』が12作目となります。2019年まで年2~3作ペースで公開することが発表されてます。

 なお、マーベル・スタジオはウォルト・ディズニー・スタジオに2009年に買収。このため、2012年の映画『アベンジャーズ 』以降は、配給もディズニーになってます。



 マーベルはMCUを始めるずっと前に、他の映画会社に映画化権を売ってる作品があるため、MCUに属さない映画シリーズが現在も製作されています。

 「X-MEN」シリーズ。マーベル・コミック原作だが、映画化権は20世紀フォックスが持っている。2017年3月までしか予定は出てないが、そのあとも映画は作られそう。

 同じくマーベル・コミック原作ながら、20世紀フォックスが映画化権を持っている「ファンタスティック・フォー」シリーズ。2005年にも映画が作られ、2007年にも続編が作られました。この2作とは関係なく、2015年に新しいシリーズが始まりました。日本では10月公開。続編も2017年に公開予定。

 マーベル・コミック原作で、ソニー・ピクチャーズのコロンビア映画が映画化してきた「スパイダーマン」シリーズは、MCU入りし、2017年に新しいシリーズが公開される。製作はマーベルとコロンビアで、配給はソニー。1作で終わるとは思えない。主役のトム・ホランド(1996年生まれ)が成長してしまう前にたくさん映画を作っておきたいところ。



 マーベルと並んでアメコミを代表するDCコミックは、タイムワーナー傘下の出版社。映画化はワーナー・ブラザースが手がけてきました。

 DCコミックは、2013年の映画『マン・オブ・スティール』と同じ世界を舞台にした映画を、年2作ペースで2016年から2020年まで映画を公開していく予定です。この世界(宇宙)を「DCエクステンディッド・ユニバース」(以下、DCEU)と呼ぶことになりました。


 面白いのは、マーベルが2003年のユニバーサル・スタジオの映画『ハルク』が興行的に満足いく結果ではなかった(私は好きな映画ですけど)にもかかわらず、MCUの製作に踏み切ったのに対し、DCは映画『マン・オブ・スティール』のヒットを受けて製作が決定した点です。

 『ハルク』は実写のテレビドラマシリーズのヒットが過去にあるので、懲りずにMCUを開始した2008年にも映画『インクレディブル・ハルク』を作りますが、やはり興行的には成功せず。以後ハルク単体の映画は作られていません。

 DCも過去にテレビドラマや映画で何度も大ヒットを飛ばした「スーパーマン」を再度映画化した2006年の『スーパーマン リターンズ』が興行的には成功せず。2013年にも映画『マン・オブ・スティール』を製作して、こちらはヒットを飛ばし、ここからDCEUを始めることに。

 アメコミの別々の作品をクロスオーバーさせてヒーロー達のチームを組ませるのは、漫画ではマーベルのアベンジャーズより、DCのジャスティス・リーグのほうが早かったのに、映画では完全に遅れを取りました。果たして、MCUのようにDCEUは広く受け入れられてヒットしていくのか。楽しみです。



 というわけで、全米公開日が決まってる作品だけですが、2010年代後半のアメコミ・ヒーロー映画4シリーズの一覧を表にしてみました。原題もまだ決まってないものは、勝手に仮題をつけました。よろしく。(※『アントマン』の続編製作が決定したため、日程が変更されました。以下の表は変更前のものです。後日、修正します。

 表の「XM」は「X-MEN」シリーズの映画、「F4」は「ファンタスティック・フォー」の新シリーズの映画です。数字は何作目かを表してます。


北米公開日マーベルDC作品名
MCUXMF4DCEU
2015年 5月1日M-11アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
Avengers: Age of Ultron
7月17日M-12アントマン
Ant-Man
8月7日F-1ファンタスティック・フォー
Fantastic Four
2016年 2月12日X-8デッドプール(原題)
Deadpool
3月25日D-2バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
Batman v Superman: Dawn of Justice
5月6日M-13キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー(原題)
Captain America: Civil War
5月27日X-9X-MEN:アポカリプス(原題)
X-Men: Apocalypse
8月5日D-3スーサイド・スクワッド(原題)
Suicide Squad
10月7日X-10ガンビット(原題)
Gambit
11月4日M-14ドクター・ストレンジ(原題)
Doctor Strange
2017年 3月3日X-11ウルヴァリン3(仮題)
Untitled Wolverine sequel
5月5日M-15ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2(原題)
Guardians of the Galaxy Vol. 2
6月9日F-2ファンタスティック・フォー2(仮題)
Fantastic Four 2
6月23日D-4ワンダー・ウーマン(原題)
Wonder Woman
7月28日M-16スパイダーマン(仮題)
Untitled Spider-Man film
11月3日M-17マイティ・ソー3(仮題)
Thor: Ragnarok
11月17日D-5ジャスティス・リーグ パート1(原題)
Justice League Part One
2018年 3月23日D-6ザ・フラッシュ(原題)
The Flash
5月4日M-18アベンジャーズ3 PART 1(仮題)
Avengers: Infinity War – Part 1
7月6日M-19ブラック・パンサー(原題)
Black Panther
7月27日D-7アクアマン(原題)
Aquaman
11月2日M-20キャプテン・マーベル(原題)
Captain Marvel
2019年 4月5日D-8シャザム(原題)
Shazam!
5月3日M-21アベンジャーズ3 PART 2(仮題)
Avengers: Infinity War – Part 2
6月14日D-9ジャスティス・リーグ パート2(原題)
Justice League Part Two
7月12日M-22インヒューマンズ(原題)
Inhumans
2020年 4月3日D-10サイボーグ(原題)
Cyborg
6月19日D-11グリーン・ランタン(仮題)
Green Lantern Corps



 ややこしいのは、MCUの『キャプテン・マーベル』の次に来るアメコミ映画がDCEUの『シャザム』だということ。シャザムに登場するのは、DC版のキャプテン・マーベル。名前は同じだが、全然関連のないキャラクターらしい。

 MCUは、新登場となるキャラクターの主演映画をたくさん用意しているが、この予定のままだとヒットしても続編は2020年以降になってしまう。新スパイダーマンを2017年7月に割り込ませたように、あらかじめ決めているMCU作品の公開日に、当初の予定とは違う作品を割り当てて、それ以降の作品を後ろにズラしてくる可能性もある。


 この他にも、2014年の映画『LEGOムービー』のスピンオフ『ザ・レゴ・バットマン・ムービー(原題)』 The LEGO Batman Movie が2017年2月10日に全米公開予定。バットマン&ロビンとジョーカーの対決がレゴで描かれる予定です。なお、『LEGO(R)バットマン:ザ・ムービー 〈ヒーロー大集合〉』 LEGO Batman: The Movie - DC Super Heroes Unite (2013年) もあり、こちらは日本でもDVDが出ています。

 ソニーは「スパイダーマン」のアニメーション映画を2018年7月20日に全米公開予定としている。題名はまだ未定で、IMDbでも「Untitled Animated Spider-Man Project」としかされていない。

 あと、俳優で映画監督のベン・アフレックは、DCEUでバットマン役が決まった際、バットマン映画を監督する権利も取得している。こちらは、2021年以降になるのだろうか。



 というように、2016年~2020年はアメコミを実写化した映画がひしめき合う事態になります。あと、アメコミではないけどファン層がかぶりそうなスター・ウォーズの映画も、2015年~2019年は毎年1作公開。日本の観客は、この状況についてこれるのだろうか。



参照:


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