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忘れないように……

IMDbの題名表記

2008-06-03 09:54:53 | 映画 - その他
The Internet Movie Database (IMDb) では、映画の題名をのアルファベット(ローマ字・ラテン文字)で表記している。このため、アルファベット以外の文字を使用する国の映画は、原題の発音をアルファベットで表している。

フランス映画のアクセント符号などは表記しているので、ラテン文字言語圏の映画は原題通りに表記されてると思っていた。しかし、少し違うことに気づいたので、気になってざっと調べてみた。


日本映画なら、ヘボン式ローマ字表記。
Shichinin no samurai (1954) 『七人の侍』
Soredemo boku wa yattenai (2006) 『それでもボクはやってない』

英単語でもカタカナ表記ならローマ字表記に。もとからアルファベット表記ならアルファベットのまま。
Batterî (2007) 『バッテリー』
Always zoku san-chôme no yûhi (2007) 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
Anfea: The Movie (2007) 『アンフェア the movie』(ただし、もとのテレビドラマの表記は "Unfair" (2006)

中国語圏の映画はピンイン表記(ウィキペディア)。
Hong gao liang (1987) 『紅いコーリャン』 (紅高梁/Red Sorghum) (中国)
Chung Hing sam lam (1994) 『恋する惑星』 (重慶森林/Chungking Express) (香港)
Yin shi nan nu (1994) 『恋人たちの食卓』 (飲食男女/Eat Drink Man Woman) (台湾)

ロシア映画なら、キリル文字をラテン文字に置き換える(в→v、н→n、р→r など)。
Vozvrashcheniye (2003) 『父、帰る』 (Возвращение)
Nochnoy dozor (2004) 『ナイト・ウォッチ』 (Ночной дозор)

ロシア映画なのに英語題を採用しているものも。ただし、この作品はIMDbではルクセンブルク映画としており、そのため英語題となってるのだろう。
Lilacs (2007) 『ラフマニノフ ある愛の調べ』 (Ветка сирени)

フランス映画なら、アクサン付きのアルファベット(éàèùâêîôûëïüç)は、アクセント符号つきのまま表記される。しかし、英語にない文字(œ)は、英語のアルファベットに置き換えられる(œ→oe)。
Heure zéro, L' (2007) 『ゼロ時間の謎』
Faute à Fidel!, La (2006) 『ぜんぶ、フィデルのせい』
Môme, La (2007) 『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
Joyeux Noël (2005) 『戦場のアリア』
Ça commence aujourd'hui (1999) 『今日から始まる』
Coeurs (2006) 正しいフランス語題は "Cœurs" (参照:ユニフランスの作品紹介

フランス語のœがoeになるなら、ドイツ語のß(エスツェット)もssに置き換わるかと思いきや、必ずしもそうではないらしい。
Berlin: Die Symphonie der Großstadt (1927) 『伯林-大都会交響楽』
Weisse Massai, Die (2005) 『マサイの恋人』 (Die weiße Massai)


簡単に調べただけですが、西欧の映画でも原題通り表記されてるとは限らないことが分かりました。原題を調べるときにIMDbを使うことが多いですが、ちょっと注意が必要のようです。

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