タケノコをゆでながら

堀盾のタケノコを夜の８時過ぎに戴いた。今年はイノシシが出て随分荒らされてだめだと言っておられた。
私のふくらはぎほどある立派なタケノコ。ついでだからとすべてを預かって茹でている。
たっぷりの糠も頂いて、大きな寸胴鍋で噴きこぼれないようにゆっくりと。

今日同じ町内で（といってもだいぶ離れた場所で）火事があった。
何も知らないでいたが友人からメールが入り火事のあったことを知った。
サイレンも聞こえなかったし、ミシンをかけていたか昼寝をしていたか暢気なことであった。
７時のニュースで見たと義姉からやご無沙汰していた知り合いからも心配して電話をもらった。
気にかけてくださって有難いことととてもうれしかった。
すぐにグーグルで検索をして火事の映像も見ることができた。
コロナ騒ぎの真っ最中に火事に遭われてお気の毒なこと。
こんな時にまた地震でもあればどうなるのだろう。
他人事でなく十分気を付けなければ。

マスクを縫いだして、出来上がっては郵送して、また親せきや友人に送ってあげようと布地を探した。
忘れていた布地もあって、裏地用のさらしが無くなるまで作るのに精を出している。
どんどん学習して、どうすれば楽に、きれいに作れるか量産できるようになった。
テレビを聞きながら、料理をしながら、パンを焼きながらミシンをかけている。
たかがマスク、されどマスク。一つずつ丁寧に心を込めて。
マスク用のゴムが無い、ガーゼが無い。遠いところまで買いにも行けず、行っても品切れだそう。

キッチンタイマーが鳴った。
竹ぐしを指して柔らかければタケノコのゆであがり。
明日の朝まで其の侭冷まし、もう一度さっとゆでるとおいしいタケノコが食べられる。
タケノコの刺身、ステーキ、若竹、チンジャオロース、シュウマイ。
一生懸命掘ってきてくださったのだからおいしくいただきたい。