読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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笹本稜平著「逆流ー越境捜査」

2014-08-04 | さ行
警視庁捜査一課特命捜査二係で未解決事件を捜査する鷺沼と、神奈川県警瀬谷警察署刑事課のはみだし刑事の宮野が活躍する『越境捜査』シリーズ。
十年前の死体遺棄事件を追っていた鷺沼が暴漢に刺された。
入院した鷺沼に宮野は警視庁管内で起きたが、死体が消えて事件化されていない殺人事件があったことを聞き込んで来る。
その現場は現・財務副大臣を務める木暮参議院議員の旧宅があった場所で今はその土地を購入して家を建てた他人が住んでいた。
どうやら捜査中の死体遺棄事件との関連があるように見えてきた。すっかりキャラが確定したいつもの2人のコミカルな掛け合いが楽しい。
鷺沼の警護についた所轄の紅一点の女刑事山中彩香やヤクザ稼業からイタ飯レストランのオーナー経営者になった福富やヒットマン花村など個性の強いキャラを配していいのだが展開が政治家絡みでもう一つ盛り上がりに欠けて結末も意外性がなく場当たり的でがっかりした。
2014年3月双葉社刊

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