堀川 志野舞訳 原題は「 An Ordinary Man (普通の男)」著者は、1954年ルワンダ生まれ。神学を学んでいたが観光業の道へ進み、
ルワンダの首都キガリのホテルで支配人を勤め、1994年大量虐殺が起こったとき人々をかくまい救った。
その後ベルギーに亡命。
ルワンダで起こったジェノサイドの悲劇。100日で80万人以上が殺されるなか、あるホテルマンが1268人もの命を救った実話。
平凡な男がどうやって虐殺に立ち向かったのか。彼は事件が起こった時ホテル「ミル・コリン」に家族や友人と共にツチ族やフツ族の難民を受け入れることを決断すると、数人の国連軍や有名ホテルとしてのステータスを盾に人々を民兵過激派からかばい続ける一方で、ホテルの支配人として培った人脈を利用して電話による救援要請を出し続けて彼は難民の命を救うことに成功する。
2004年ドン・チードルの主演で映画化された『ホテル・ルワンダ』」(テリー・ジョージ監督作品)の裏の背景を知るに最適。亡命後の彼の消息も書かれていて興味深い。
何故、同じ歴史や文化をもっているツチ族とフツ族の間になぜジェノサイドが起こったのか?アメリカや国連、ミッテラン仏大統領ら欧州諸国のとってきた政策の問題点などを語る他、映画では触れられなかった虐殺の細かなやり方、トイレや水や食糧問題の隠れていた部分が書かれています。
映画を見ていたのでその時の興奮やドン・チードルを思い浮かべながら読み通した。
今まで善良な隣人が集団催眠に罹ったごとく凶暴化して襲い掛かる群集心理は怖いし、自分が巻き込まれて被害者や加害者になる危険や弱さについて考えさせられた。
悪意を持った扇動によって古くは関東大震災時の在日朝鮮人に対する大量殺人。『ルワンダ以後も起きたジェノサイド、不条理な政治的信条の名の下でのカンボジアの虐殺、他民族連邦の分裂に続いてのボスニアの虐殺、イラクの独裁者によるクルド人の毒ガス殺人、産油地域を巡るスーダンでの殺し合い等ジェノサイドは21世紀での最も切迫した人権問題として今尚起きています。』(本文より)
2009年2月ヴィレッジブックス刊
ルワンダの首都キガリのホテルで支配人を勤め、1994年大量虐殺が起こったとき人々をかくまい救った。
その後ベルギーに亡命。
ルワンダで起こったジェノサイドの悲劇。100日で80万人以上が殺されるなか、あるホテルマンが1268人もの命を救った実話。
平凡な男がどうやって虐殺に立ち向かったのか。彼は事件が起こった時ホテル「ミル・コリン」に家族や友人と共にツチ族やフツ族の難民を受け入れることを決断すると、数人の国連軍や有名ホテルとしてのステータスを盾に人々を民兵過激派からかばい続ける一方で、ホテルの支配人として培った人脈を利用して電話による救援要請を出し続けて彼は難民の命を救うことに成功する。
2004年ドン・チードルの主演で映画化された『ホテル・ルワンダ』」(テリー・ジョージ監督作品)の裏の背景を知るに最適。亡命後の彼の消息も書かれていて興味深い。
何故、同じ歴史や文化をもっているツチ族とフツ族の間になぜジェノサイドが起こったのか?アメリカや国連、ミッテラン仏大統領ら欧州諸国のとってきた政策の問題点などを語る他、映画では触れられなかった虐殺の細かなやり方、トイレや水や食糧問題の隠れていた部分が書かれています。
映画を見ていたのでその時の興奮やドン・チードルを思い浮かべながら読み通した。
今まで善良な隣人が集団催眠に罹ったごとく凶暴化して襲い掛かる群集心理は怖いし、自分が巻き込まれて被害者や加害者になる危険や弱さについて考えさせられた。
悪意を持った扇動によって古くは関東大震災時の在日朝鮮人に対する大量殺人。『ルワンダ以後も起きたジェノサイド、不条理な政治的信条の名の下でのカンボジアの虐殺、他民族連邦の分裂に続いてのボスニアの虐殺、イラクの独裁者によるクルド人の毒ガス殺人、産油地域を巡るスーダンでの殺し合い等ジェノサイドは21世紀での最も切迫した人権問題として今尚起きています。』(本文より)
2009年2月ヴィレッジブックス刊
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