読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

湊かなえ著「絶 唱」

2016-07-06 | ま行
「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」の4編南の島トンガと阪神淡路の震災を経験した女たちの連作短編。
各編が繋がっていて武庫川女子大時代と青年海外協力隊として著者自身が2年間トンガで体感したことを
フィクションを交えて作家デビューに経緯今に至る原点を描く。
悲しみしかないと、思っていた。でも。死は悲しむべきものじゃない・・・南の島トンガの、
その人は言った。心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。
別れを受け止めるために・・・。
「死」に打ちのめされ、自分を見失いかけていた。そんな女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶトンガ島。
そこで生まれたそれぞれの「希望」のかたち、 〝喪失〞から再生の物語。
トンガでゲストハウスを経営するナオミとトンガ人のセミシが絡む。今までの著者のミステリー物とは違う雰囲気の物語でした。
2015年1月新潮社刊

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 笹本稜平著「ボス・イズ・バ... | トップ | 京極夏彦著「ヒトでなし 金... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ま行」カテゴリの最新記事