読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

大門剛明著「JUSTICE ジャスティス」

2016-05-01 | た行
弁護士事務所を舞台にした正義をめぐる6つの事件の連作。
弁護士200名の巨大法律事務所・師団坂法律事務所に招聘されたニューヨークの大手法律事務所からやって来た弁護士鷹野和也。
勝利至上主義の彼が導き出す「正義」の常識を破壊する数々。
まず手始めに己の実力を示すために死刑を求刑された車を暴走させ無差別殺人の被告人藤真純一の弁護をすべく動き出す。
それはやがて周到な犯罪計画を暴き浮かび上がる。
6人の個性豊かな弁護士の主観で臨場感たっぷりの事件を追う。
どの章も「なぜそんなやつを弁護するのか?」「正義とは何か」という難しい問題を考えさせられた。
一方で、本当に依頼人のためを思うならどういう解決を選ぶべきか、というのも重要なポイントだなぁと。
「ブレーメンの弁護士たち」「カルネアデスの方舟」「マアトの天秤」「悪魔の代弁者」「蜘蛛の糸」「正義の迷宮」
2015年8月株式会社KADOKAWA刊

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 藤岡陽子著「おしょりん」 | トップ | 今野敏著「マル暴甘糠」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

た行」カテゴリの最新記事