読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

幸田真音 著「周極星 」

2009-03-12 | 幸田真音
周極星とはある観測地点から見た場合、「極」のまわりを回り、一日中沈まない
恒星。
中国というひとつの「極」の引力に引き寄せられるように集った人間たちの
熱いドラマです。
リーマンショック以前北京五輪や、上海万博を控えて経済発展・膨張する
巨大市場・中国の先端を行く混沌の濁流渦巻く新天地上海を舞台にして展開される。
若き26歳の日本人ファンドマネージャー織田一樹、老獪な昭和五洋銀行の
支店長倉津謙介、日本人を父に持つ美貌の中国系投資会社社長
胡夏淋のそれぞれの思惑が運命が一点で交差したときに・・・
日本人と中国人の間でアイデンティティが揺れ動く若者二人を中心とした
欲望渦巻く中国上海を舞台に描かれた経済小説。
今の中国の一端を開間見るつもりで楽しめます。
2006年  中央公論新社 刊

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