表題作の他、朱鷺の夢・渡れない橋・ひそやかな場所・猫町の午後・夢の中の黄金・輝く街・再生の朝の8編からなる連作短編。
ノンキャリアだが将来を有望視されていたがあるミスの為心に傷を負った警視庁捜査一課勤務の刑事・黒田岳彦は、ある事件の捜査でI県警上野山署に派遣される。
そこで夫を殉職で亡くしている未亡人捜査課係長・小倉日菜子と出会う。
首都近郊のベッドタウンで生まれ育っていたが実質的な故郷を持たない岳彦と過疎の村で働く日菜子も、東京に対して複雑な思いを抱いていた。
捜査が進むなか岳彦と日菜子は少しずつ心を通わせてゆくが、あらたに起きるさまざまな事件が、ふたりの距離を微妙に変えていくのだが・・・。
警察ミステリー小説でもあり二人の遠距離恋愛物語でもある。
互いに心に荷物を背負った二人の悩み、苦しみ、葛藤する様子の心情描写は丁寧で時にもどかしく感じるが明るい未来を予想させて楽しめた。
2010年5月 文藝春秋刊
ノンキャリアだが将来を有望視されていたがあるミスの為心に傷を負った警視庁捜査一課勤務の刑事・黒田岳彦は、ある事件の捜査でI県警上野山署に派遣される。
そこで夫を殉職で亡くしている未亡人捜査課係長・小倉日菜子と出会う。
首都近郊のベッドタウンで生まれ育っていたが実質的な故郷を持たない岳彦と過疎の村で働く日菜子も、東京に対して複雑な思いを抱いていた。
捜査が進むなか岳彦と日菜子は少しずつ心を通わせてゆくが、あらたに起きるさまざまな事件が、ふたりの距離を微妙に変えていくのだが・・・。
警察ミステリー小説でもあり二人の遠距離恋愛物語でもある。
互いに心に荷物を背負った二人の悩み、苦しみ、葛藤する様子の心情描写は丁寧で時にもどかしく感じるが明るい未来を予想させて楽しめた。
2010年5月 文藝春秋刊
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