読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

小川洋子著「夜明けの縁をさ迷う人々」

2008-06-25 | あ行
雑誌「野生時代」に掲載された9編の短編集
少年たちが野球をレフト側で、 椅子を互い違いにいくつも組み合わせて
練習をする曲芸師との思い出話し。・・・「曲芸と野球」
パリに在外研究に出かけた教授の半年間留守になる教員住宅の留守番の話し
・・・「教授宅の留守番」
エレベーターの中で生まれてエレベーターの釦押しとして一歩も出ないでの
職務を果たすエレベーターボーイの話し・・・「イーピーのかなわぬ望み」。
(「海の上のピアニスト」のエレベーター版?)
物件が求める住人を探す不動産屋の話し・・・「お探しの物件」
好きな男の子の為にに極上の涙を・・・全てを犠牲に・・・「涙売り」
「パラソルチョコレート」「ラ・ヴェール嬢」「銀山の狩猟小屋」
「再試合」 他
作者の怖い夢を覗き見たような不思議な感覚のプチホラー?
ホラーファンタジー?
読む人の感性と想像力が試されているようで私的にはのめり込んで
読むみたいと思った本ではありませんでしたが
これが小川洋子ワールドなんでしょうか・・・。
2007年8月 角川書店刊 1365円


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