森口泉の活躍する「朽ちないサクラ」続編。森口泉は25歳で県警の事務職~警察学校~交番勤務~交通課~33歳で刑事へなり、事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗する。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、一転無事配属されることになる。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペシャル捜査官」=「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう始末。泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、署内会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう・・・。女刑事の記憶力と上司係長との信頼関係で上部組織に挑む展開。「捜査支援分析センター」の新人としてオンラインで容疑者を尾行する刑事たちと、刻々と変わる監視カメラ映像を追って、追って、追いまくる様子は考えただけで気の遠くなる話です。後半
犯人追い詰めるすぐばれそうな小さな盗聴器だけで女一人臨む無謀さは理解できなかったが一気読みできた面白い作品でした。
2021年5月徳間書店刊
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