読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

安東能明著「限界捜査」

2018-07-07 | あ行

東京・赤羽の巨大団地葵ヶ丘に住む北原美紗子の娘小学一年生の「奈月」が学校から帰宅せず行へ不明の連絡を受け、赤羽中央署生活安全課の疋田務は部下の小宮真子、末松孝志、野々山幸平らとともに懸命な捜査を続ける。だが一向に消息は掴めなかった。奈月はいったいどこへ。やがて誘拐犯を名乗る人物から身代金要求の電話がかかったとき・・・。

主人公の疋田務係長は、以前に幼女誘拐殺人事件で冤罪を引き起こしたことにより離婚し、離れて暮らしている息子の慎二と会うことが心の支えとなっている。相棒の小宮も家族の介護の問題を抱えていた。親子関係の問題を抱えつつも犯人を追う2人。母子家庭・貧困・団地の空洞化の問題、児童ポルノなど事件の裏側が見えてくるにつけ、犯人に対する怒り、嘆き、哀しみが沸き上がり読み進め辛かった。201311月祥伝社刊

 


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