2018年米英合作映画、原題「BOHEMIAN RAPSODY」ブライアン・シンガー監督作品
「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった数々の名曲で知られるロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマ。1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わって自費制作したレコードをプロデューサーが聞き、クイーンとしてデビューする。「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。・・・
1970~80年代に活躍した伝説のバンドの趨勢とボーカルフレディの運命をそっくりな風袋とダンス所作・演奏動作、当時のコンサート会場を再現した場面でのパフォーマンス。魅力的な声がライブハウスの聴衆を熱狂させ、斬新な構成と印象的なメロディー、共感を呼ぶ歌詞が大衆に支持されて、アルバムが爆発的に売れるようになり世界ツアーも大盛況に終わる。しかし成功の先で待ち受けていたのはメンバー同士の相互不信とスタッフの裏切り。愛する女性とは多忙で一緒の時間を持てないのに、日常を共にする男に今までの経験のない感情を抱く。己のセクシュアリティを問い、心のままに行動する。苦悩と甲藤葛藤の中でエイズを発症するも。完全燃焼して人生を終えた姿はまさにロックを体現しているかのようだった。懐かしい楽曲の数々と感動のシーンで何か得した気分で映画館を後にした。
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