読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

仙川環著「極 卵」

2015-09-14 | さ行
吉祥寺にある有名自然食品店で売られている卵は、1個250円だが極上の味、『極卵(ごくらん)』と呼ば れて大人気の商品。
しかし、この極卵を原因とする、食中毒事件が発生。
時間が たつうちに幼児の感染者が次々に死亡していく。
餌、衛生管理は完璧だったはずなのに疑惑を追い始めた元新聞記者のフリーライター瀬島桐子。
桐子の同級生だった野々市純子の長男も中毒患者のひとりに。純子はカリスママダムといわれブログ上では著名な存在だった。
被害が拡大していくなか、過激なまでに業者を糾弾していくモンスター消費者の広告塔に祭り上げられる純子。
話題性抜群と、事件を煽る新聞、テレビメディア各社。そして事件の裏には遺伝子組み換え食品を手がける大企業の影があった。
偽装食品、遺伝子組み換え食品など時代を揺るがす事件が多発する現在、食品の安全とは何かを鋭くえぐる社会派ミステリー
沢山伏線を張ったのに中途半端、突然の無関係な犯人や中途半端な収束など、その後の展開も何もかもが半端で遺伝子組み換え食品への警鐘は解るが
訴えが軽い印象で読み終わった。
2014年9月小学館刊

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