読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

樋口 有介著「窓の外は向日葵の畑」

2010-10-04 | は行
舞台は超高層マンションと下町が混在する東京・月島。
東京の下町にある松華学園高校の二年生、青葉 樹は、幼馴染の真夏にバカにされながらも、
警察を辞めてミステリー作家をめざす父と、2人で暮らしている趣味が盆栽のちょっとひねくれた高校生。高校では江戸文化研究会に所属している。
その部長である高原明日奈と副部長の佐々木信幸が、夏休みに相次いで失踪した。
それを聞いて乗り出してきたのが作家志望の元刑事である樹の父親。
どうも、息子のクラブの事件以上に、顧問の美人教師・若宮先生に興味があるらしいのだが・・・。
樹と父親の2人視点で話が展開されるが警察辞めて「馬鹿につける薬(育毛剤)」をインターネットで売って生活費を稼ぎながら、
美女ばっかでてくるミステリーを書いて作家を目指してる、という親父とのやり取りが楽しい、
下町風景にもマッチしてなんだか平成の時代なのに昭和ののんびりした雰囲気が漂いそんな時間の流れが心地良い青春ミステリーでした。
月島でモンジャ焼食べたくなりました。

2010年7月文藝春秋刊

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