ならおうは穏やかに語る

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(09/08/23カウンターを付けました。)

南部鉄器の不思議・・・表面積増大と保温効果

2015-11-08 15:57:33 | Weblog
TVを見ていたら南部鉄器を紹介していた。表面のイボイボはアラレ文様と呼ぶそうだ。
これは何のためにあるのだろうか?
カブトなどはこういう突起があれば刀剣の刃を欠く効果もあるだろう。だけど湯沸しの鉄器には必要がない。
ちょっと調べてみた。

南部鉄瓶Q&Aというページがあるので、そこから引用する。
アラレ文様をよく見るのはなぜ?
南部鉄瓶独特の文様として知られるアラレ文様は、鉄瓶の表面積を増やす効果があり、これが保温効果を増加させる働きをしています。先人の知恵です。

同じような「先人の知恵」という説明を掲げるページが数多あるが、納得できない。

表面積を増やすと冷却効率が上がる空冷効果が得られる。これはニュートンの冷却の法則だ。
固体の持つ熱量Q 、時刻t 、固体の表面積S 、固体の温度T 、媒質の温度Tm 、熱伝達率αにおいて次の式が成立する。
-dQ/dt=αS(T-Tm)
ちょっとわかりにくいが、単位時間(dt)当たりに個体が損失する熱量Q(=dQ)は表面積Sが大きいほど大きいということだ。


実際、空冷エンジンは表面積を増やすためにヒダがたくさん付いている。
そんなんわからないという人は、金属の鍋で沸かした湯を陶器の湯のみに取り分ければいい。湯のみの湯は急激に冷める。
これは質量あたりの表面積が大きいからだ。ということだ。

というわけで、単なる装飾だな。







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