ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

悪しき商慣習

2011-11-23 21:35:08 | Weblog
電気製品の量販店にはメーカーからの応援スタッフが販売支援している。
名目はメーカー説明員。
(参考)とある派遣社員さんがメーカー説明員として量販店に行った時の話

一昔前は量販店への販売スタッフとして、つまりその店の販売員として派遣されていた(派遣社員ではない)。
しかし、価格決定権は販売店が持っているから、かなり強気に出れる。

こういうメカニズムだろう。
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メーカー
新製品を売りたい。
営業は量販店へ新製品を押し込んで売ってくれと頼む。

量販店
売れるかどうか判らん新製品を扱いたくない。下手したら在庫だ。
数多く入荷して販売してやるからまずは納入価格を下げて、販売員を出してメーカーで売れと言う。
販売員の人件費はメーカー持ちだ。アルバイトやパートを雇う必要も無い。
新製品について色々知っているだろうから販売店の社員やパートやバイトを研修する必要も無い。研修費用も不要になる。
へへへ。よし、メーカーの新製品を売らしてやろう、メーカーから販売人を出せ。

メーカー
わかりました。
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そして、メーカーは自尊心を維持するため、説明員の派遣目的はこのように称している。
1) 販売支援、技術説明、市場調査等を目的とする。
・常時派遣の「説明員」。
・新規開店時等の来店者数が増加時の比較的短期間派遣の「応援員」。
2) 社員研修の一環。販売店店頭での営業実習で顧客志向を知る事を目的とする


本当の目的を隠して言葉で飾ってるだけですよね。
だから、休日に量販店に行くとメーカー説明員の方がなんとなくしんどそうなんです。
研修で売ってこい。貴様への修行だ。お客様に我が社の製品を知ってもらうのだ。全員営業で売り上げ回復!
そんな事を強要されているからですね。
いっそのことこういった方がモチベーションが上がるかもね。
さぁ年末商戦だ! 皆で売りに行こう。たくさん売った部署には社長奨励賞として金一封だ。他社に負けたくないもんね。売ってよ。


追記)本来、価格決定券の無いメーカーは販売店に売り切ったらおしまいなんですが、そうともいかない事を明かしているのが下のサイト
「応援販売」が販売店を滅ぼす(前編)
「応援販売」が販売店を滅ぼす(後編)
なかなか鋭いです。


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