フライフィッシング。毛鉤について自分なりの考えのメモ。サイズ、色、動き、形状そしてバランス。これらについての思考。
1.サイズ
そう、魚の居るポイントと魚のウブさにつけ込むとフライサイズは大きくできる。魚がフライを見つけられる環境ってのも非常に大事だ。
そして餌が豊富にある、虫が大量にハッチするとフライを見つけてもらえないというジレンマがある。
これは既にコメント欄に書いているが、ハッチする食われる側の生存戦略と考えられる。
ワニの居る川を渡るサバンナの草食動物。大量に渡る事で幾らかはワニに食われても全体が助かるという非情な戦略。
ライオンが襲うインパラの群れも、大型肉食魚が狙うイワシの群れも狙われるのは何かで弱ったか目立つ個体。
アルビノが自然界で少ない理由が捕食圧力というのはよく知られた事実。
記載したが、「目立つ」というのは攻撃対象となる。それは光の点滅(人の目を引く)であったり、変な動きであったり、色やサイズ、はたまた形状、何かのアンバランスなど、色々考えられる。こういう条件と一概に言えないが、「目立つ」ってのは重要。
ただ、ここで釣りの圧力が高いとそういう「目立つ」ものは危険とみなし、あまり目立たないものを選ぼうとするだろう。
ということで、続いて色について。
2.色
3.動き
4.形状
5.バランス
これらの要素をうまく満たすと、コメントにある様に「餌がウジャウジャしている」ときにも自分のフライにヒットする。と思って釣りをしている。
実際は魚に聞かないと判らないが、こうであろうと想像することがこの釣りの醍醐味。その想像が当たった時が嬉しくて楽しい。その後の力勝負はフライの醍醐味から比べるとそれほど大した事ではない。最近特にそう思う。
1.サイズ
状況を仮定する必要がある。
適当に書いていて気づいたのは上ほど釣りが楽だろうということ。
・人跡未踏地
・お持ち帰りの管理釣り場
・C&Rな釣り場(止水)
・深い瀬
・C&Rな釣り場(流水)
・C&Rかつフラットなトロ場
・人跡未踏地
・釣ったら持ち帰りが基本の管理釣り場
・C&Rな釣り場(止水)
・深い瀬
・C&Rな釣り場(流水)
・C&Rかつフラットなトロ場
・釣ったら持ち帰りが基本の管理釣り場
・C&Rな釣り場(止水)
・深い瀬
・C&Rな釣り場(流水)
・C&Rかつフラットなトロ場
適当に書いていて気づいたのは上ほど釣りが楽だろうということ。
・人跡未踏地
パラダイスなので、フライだろうがルアーだろうが餌だろうがお構いなし。
虫しか食ってない(または出ていない)時期でも攻撃的な鱒(周囲の他の魚を追っ払う事が好きで、共食いも容赦しない様な奴)にとってはフライのサイズなんか関係ない。だからルアーにも出る。
むしろフライはある程度大きくないと鱒に見つけてもらえない。ま、デリカシーの無い素朴なお魚だ。警戒心さえ無いだろう。
フライのサイズを小さくするとか、20番だとか関係ない。一桁台のフライが大活躍したという多くの釣行記が示している。
釣りそのものよりもそこへ辿りつく迄の過程が一苦労。釣りの話ではないと思う。だが、そういう旅は人の心をかき立てる。
人跡未踏地でとんでもない大物や入れ食いってのは狩猟本能への夢か。
虫しか食ってない(または出ていない)時期でも攻撃的な鱒(周囲の他の魚を追っ払う事が好きで、共食いも容赦しない様な奴)にとってはフライのサイズなんか関係ない。だからルアーにも出る。
むしろフライはある程度大きくないと鱒に見つけてもらえない。ま、デリカシーの無い素朴なお魚だ。警戒心さえ無いだろう。
フライのサイズを小さくするとか、20番だとか関係ない。一桁台のフライが大活躍したという多くの釣行記が示している。
釣りそのものよりもそこへ辿りつく迄の過程が一苦労。釣りの話ではないと思う。だが、そういう旅は人の心をかき立てる。
人跡未踏地でとんでもない大物や入れ食いってのは狩猟本能への夢か。
・お持ち帰りの管理釣り場
魚は常に入れ替わって腹をすかして・・・人跡未踏地と近いものがあります。
人跡未踏地よりほんの少し学習効果があるかもしれないので、ちょっと難しくなるかな。
でも、釣りに行くのは簡単ですし、危険も無い。少しだけ甘えてしまってる自分にカツを入れたくなるか。
人跡未踏地よりほんの少し学習効果があるかもしれないので、ちょっと難しくなるかな。
でも、釣りに行くのは簡単ですし、危険も無い。少しだけ甘えてしまってる自分にカツを入れたくなるか。
・C&Rな釣り場(止水)
管理釣り場もそうだが、ま、お持ち帰り厳禁の釣り場。
深くなる程難しくなる。それは魚の居るタナを探る事が難しくなるから。だからフライサイズよりも「タナ」探知能力が必要。
とは言うもののアホみたいにでかいフライは魚の学習効果があるから見切られる。
管理釣り場も自然湖もC&Rな釣り場であれば状況は案外似ていて、違いは魚の密度や面積になると考えている。
魚を見つけるのも釣りの一つだが、魚が居ない所で釣る程労力が報われない行為は無い。
上述の様にアホみたいにでかいフライは効果が無くなるので、サイズはある程度重要になる。
深くなる程難しくなる。それは魚の居るタナを探る事が難しくなるから。だからフライサイズよりも「タナ」探知能力が必要。
とは言うもののアホみたいにでかいフライは魚の学習効果があるから見切られる。
管理釣り場も自然湖もC&Rな釣り場であれば状況は案外似ていて、違いは魚の密度や面積になると考えている。
魚を見つけるのも釣りの一つだが、魚が居ない所で釣る程労力が報われない行為は無い。
上述の様にアホみたいにでかいフライは効果が無くなるので、サイズはある程度重要になる。
・深い瀬
流れがきつく水面は波打っている。
如何にして魚(鱒)にフライを見つけてもらうかという課題が出てきます。小さすぎる水面のフライは魚に気づかれません。
水面に浮かぶ微小なミッジフライ。見つけたらゴミか餌か見極めてくれるだろうが、気づかないと意味が無い。
それと魚は表層ではなく中層より下にいるので表層の小さな虫に反応しないと思われる。
如何にして魚(鱒)にフライを見つけてもらうかという課題が出てきます。小さすぎる水面のフライは魚に気づかれません。
水面に浮かぶ微小なミッジフライ。見つけたらゴミか餌か見極めてくれるだろうが、気づかないと意味が無い。
それと魚は表層ではなく中層より下にいるので表層の小さな虫に反応しないと思われる。
・C&Rな釣り場(流水)
なぜここを深い瀬より難しくしたか。ここの魚は常に釣られて学習しています。基本的に深くないので、水深方向の魚の分布は限られる。だから魚は表層のフライに気をつける。
しかし水面の乱れは水面下も含め、魚がフライを見つける事を難しくさせる。なので、サイズはそこそこ大きい方が良い。
ハイフロートなクラシック・スタンダードフライよりも水面に張り付くパラシュートや、フローティングニンフなどの吊り下げ型が効果的になりやすい。ハイフロートにするとフィッシュウィンドウに入って初めて魚の視界に入る。それまではゴミかどうかわからない。そして水面直下からフライの色とかシルエットを見て慌てて食いつく。釣れる確率は低い。逆に水面に張り付いていたり、ぶら下がっているとフィッシュウィンドウ外から興味を引く訳で、ロックオンしたフライへの攻撃は楽だろう。それでもフライサイズはある程度大きい方が見つけられ易い。
ここでハッチサイズは±2番手くらいだろう。
しかし水面の乱れは水面下も含め、魚がフライを見つける事を難しくさせる。なので、サイズはそこそこ大きい方が良い。
ハイフロートなクラシック・スタンダードフライよりも水面に張り付くパラシュートや、フローティングニンフなどの吊り下げ型が効果的になりやすい。ハイフロートにするとフィッシュウィンドウに入って初めて魚の視界に入る。それまではゴミかどうかわからない。そして水面直下からフライの色とかシルエットを見て慌てて食いつく。釣れる確率は低い。逆に水面に張り付いていたり、ぶら下がっているとフィッシュウィンドウ外から興味を引く訳で、ロックオンしたフライへの攻撃は楽だろう。それでもフライサイズはある程度大きい方が見つけられ易い。
ここでハッチサイズは±2番手くらいだろう。
・C&Rかつフラットなトロ場
まさにミッジ道場ってところ。水面の少しの変化も目立つ。フライサイズへの選択性も厳しくなってくる。フライのアラを探すこともできるし、それよりもティペットの影が大きく寄与するだろう。また、ハッチもミッジが多いだろう。となるとフライサイズは・・・。ただ、クラスターって概念もあるのでハッチしているフライに合わせすぎる必要は無いと思う。
そう、魚の居るポイントと魚のウブさにつけ込むとフライサイズは大きくできる。魚がフライを見つけられる環境ってのも非常に大事だ。
そして餌が豊富にある、虫が大量にハッチするとフライを見つけてもらえないというジレンマがある。
これは既にコメント欄に書いているが、ハッチする食われる側の生存戦略と考えられる。
ワニの居る川を渡るサバンナの草食動物。大量に渡る事で幾らかはワニに食われても全体が助かるという非情な戦略。
ライオンが襲うインパラの群れも、大型肉食魚が狙うイワシの群れも狙われるのは何かで弱ったか目立つ個体。
アルビノが自然界で少ない理由が捕食圧力というのはよく知られた事実。
記載したが、「目立つ」というのは攻撃対象となる。それは光の点滅(人の目を引く)であったり、変な動きであったり、色やサイズ、はたまた形状、何かのアンバランスなど、色々考えられる。こういう条件と一概に言えないが、「目立つ」ってのは重要。
ただ、ここで釣りの圧力が高いとそういう「目立つ」ものは危険とみなし、あまり目立たないものを選ぼうとするだろう。
ということで、続いて色について。
2.色
シチュエーションを分ける事はやめよう。サイズとも絡むが上述の「目立つ」ってのが重要になってくる。
目立ちすぎても行けないし、完全に保護色になってしまったら・・・気づかない。食われない。
小さくても目立つ何かってのが良いのだろう。となると、目を引くワンポイントが有効な訳で、これが金ヘッドだったり、部分的な赤の使用だったりすると考えられる。
一部に言われるマジックカラーは赤・黒・紫(青系なのか、マゼンダなのかは微妙)。これらはよく目立つ。また、白も水中ではよく目立つ。
この辺も複雑に絡んでくるだろう。
個人的には大きなフライ程存在が目立つので保護色等で目立たなくすることで自然っぽさが出るのではないかと思う。一方、小さなフライ程存在が目立たないので、光り物とかで魚の目を引く事が必要だ。この辺って商品のディスプレィ戦略にも繋がる様な気がする。
目立ちすぎても行けないし、完全に保護色になってしまったら・・・気づかない。食われない。
小さくても目立つ何かってのが良いのだろう。となると、目を引くワンポイントが有効な訳で、これが金ヘッドだったり、部分的な赤の使用だったりすると考えられる。
一部に言われるマジックカラーは赤・黒・紫(青系なのか、マゼンダなのかは微妙)。これらはよく目立つ。また、白も水中ではよく目立つ。
この辺も複雑に絡んでくるだろう。
個人的には大きなフライ程存在が目立つので保護色等で目立たなくすることで自然っぽさが出るのではないかと思う。一方、小さなフライ程存在が目立たないので、光り物とかで魚の目を引く事が必要だ。この辺って商品のディスプレィ戦略にも繋がる様な気がする。
3.動き
これは動けば目立つ。目立ちすぎると違和感で逃げる。この辺は魚の学習効果が有効。
一方、捕食者は逃げるモノを追う。ここが面白いところで、ソフトハックルやミッジラーバ(ピューパ)の早引きにガツガツとヒットする事がある。ところがストリーマーやルアーには反応しない。一応マッチザハッチになっているんだろう。
ここで小さいが少し目立つ色のフライってのが効くのだと思う。ただし、単調な動きではなく、逃げる者、追われる者の動きが必要だ。ま、ヒラを打つという言葉がなかなか的を得ていそうだ。
ルアーのウォブリングやローリングってものこういう動きを魚に伝える。
もう一つ、動いた者は目立つ。保護色でじっとしているとわからないが、動くと存在が判る。これは非捕食者達の戦略を思い出せば良い。ナナフシはや尺取り虫は枝に化ける。水中でも同じだ。魚は側線で動きを関知する。おそらくソナーとしての能力は非情に高いのだろう。対象となる餌の動きを感知して餌とゴミを見極めていると思う。
一方、捕食者は逃げるモノを追う。ここが面白いところで、ソフトハックルやミッジラーバ(ピューパ)の早引きにガツガツとヒットする事がある。ところがストリーマーやルアーには反応しない。一応マッチザハッチになっているんだろう。
ここで小さいが少し目立つ色のフライってのが効くのだと思う。ただし、単調な動きではなく、逃げる者、追われる者の動きが必要だ。ま、ヒラを打つという言葉がなかなか的を得ていそうだ。
ルアーのウォブリングやローリングってものこういう動きを魚に伝える。
もう一つ、動いた者は目立つ。保護色でじっとしているとわからないが、動くと存在が判る。これは非捕食者達の戦略を思い出せば良い。ナナフシはや尺取り虫は枝に化ける。水中でも同じだ。魚は側線で動きを関知する。おそらくソナーとしての能力は非情に高いのだろう。対象となる餌の動きを感知して餌とゴミを見極めていると思う。
4.形状
上述のソフトハックルやミッジラーバ(ピューパ)ってのがそうで、何とも言えない茫洋とした虫の感じが必要だ。ここでエッグとかルアーになると、形状の違和感が生じるだろう。それでも釣れるがそれはリアクションバイト。動きはリアクションバイトを誘うが、シンプルな形状であればそれは虫と思う事もあるだろう。これはマッチザハッチよりもマッチザベイトの考え方になる。
逆に虫を食ってないときには虫っぽいフライに興味を示さない。
さらに形状も虫っぽいがアンバランスな形状、変なくびれやねじれは形状によるトリガーを与えるだろう。
逆に虫を食ってないときには虫っぽいフライに興味を示さない。
さらに形状も虫っぽいがアンバランスな形状、変なくびれやねじれは形状によるトリガーを与えるだろう。
5.バランス
全部の要素をひっくるめたと考えてよいだろう。この辺はそれぞれが考えないとどうしようもない。解は一つではない。しかし上述の要素を考えれば適度なバランスが必要なのだろう。それを自分の技術で演じる事ができたら非情に嬉しい。
これらの要素をうまく満たすと、コメントにある様に「餌がウジャウジャしている」ときにも自分のフライにヒットする。と思って釣りをしている。
実際は魚に聞かないと判らないが、こうであろうと想像することがこの釣りの醍醐味。その想像が当たった時が嬉しくて楽しい。その後の力勝負はフライの醍醐味から比べるとそれほど大した事ではない。最近特にそう思う。
魚は一番捕食し易いものだけを選択する傾向があるので
魚はウジャウジャいるのにフライが合わなず
全く釣れない悔しい思いをしたことがあります。