ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

よさのくんはみっちーぶしでだめーじをうけた

2009-08-06 22:22:48 | 釣り
ゲームはWiiしか無いのでよくわかりませんが、タイトルはドラクエの一文みたいにしてみました。
こんな発言
それに対する元ネタ

渡辺美智雄氏の発言はこの通り。
「みなさん、野党の話を聞いてごらんなさい。甘い話ばっかりじゃないか。やれ税金はまけろ、学校の先生は増やせ、教科書はタダにしろ、年金を上げろ、掛け金はまけろ、こんなことがワンセットで出来ると思いますか?そんなことに騙されて、野党に投票する人は、知能指数は高くはないね。毛鉤で釣られる魚みたいなものだ」(渡辺喜美氏のサイト

1986年3月のことでした。私は釣りから遠ざかって音楽に夢中になっていた時期です。かなりの違和感と憤りを感じた事を覚えています。

さて、与謝野氏の発言。
「あのマニフェストは人を喜ばすために作った文章であると思っております。しかしながら、あの中にはマクロの財政政策は入っておりませんし、またマクロの経済政策も入っていないということで、選挙対策用の文章でしかないと思っております。現実の財政運営というのはもっと現実感がなければならないと思っておりますし、いわば、極言すれば本当に純粋に選挙用のフライフィッシングみたいなものだと思っています。」
「子ども1人持っておられる方のところに30万円以上のお金が行くというのは、多分受け取る方はうれしいはずです。2人おられれば60万円以上行くと。これは初年度半額、次の年度から全額やろうというんですけれども、2年度に入りますと年間5~6兆、恐らく必要なんだろうと思います。誰が払うんですかということに対して答えが出ていない。ですから、みんながうれしい側面だけ表に出しておられて、誰が本当に負担するんですかと、それを。そのことについてもやはりきちんと言っていただかないと、私は話として、全体としての整合性がとれた話にならないんだろうと思っています。」

アンダーラインは私が引きました。

元ネタには与謝野発言冒頭の「人を喜ばすために作った」は「フライフィッシングの本質を理解しているのかなとドキッとした。」とありますが、残念なことに私にはそれの意味がイマイチわかりません。

元ネタにある、水口憲哉氏の単行本『魔魚狩り ブラックバスはなぜ殺されるのか』(フライの雑誌社刊)における渡辺発言への言及が興味深い。「魚においては(釣られるのが)毛鉤か餌かの違いは大した問題ではない」(〈毛鉤発言〉に思う)。まさにそのとおりで、毛鉤を毛鉤だと思って食いついている魚はいないことをフライマンは知っている。そして釣れない毛鉤はぜったいに作れないことを知っている。毛鉤は疑似餌であるという視座は純粋に人間側のものである。

同じ内容を記すのもなんなので、Phishing とFishingを混同するな。と言いたい。さらにフライフィッシングを詐欺とする所は怒り心頭です。

いくら敵方とはいえ公約が詐欺だと言い切っていいのか?公約なんて破ってもいいんだ。だから敵方の公約は詐欺的美辞麗句だけの文言だ。と言いたいわけだろう?
ま、公約なんて軽いモンというのが自民党のやり方だったってのは小泉、福田が実証しているけどね。

さて、公約を毛鉤と言いきることへの不条理はおいといて、マクロ経済を突然述べていますが、与謝野氏はマクロ経済学者でしたっけ?というよりも経済通って言われていますが、リーマンショックの後遺症は日本は軽いと言いきったのはどなたでしたっけ?実際は日本の落ち込みが欧米よりもひどかったはずです。

経済の専門家じゃないので、他サイトの受け売りですが、マクロ経済と財政再建論は相矛盾します。(長期展望では矛盾しないはずですが、短期で見ると矛盾します。)

私の見解。
マクロ経済学では需要の拡大が景気回復に必要とします。
供給量を増やせば景気が回復という考えはデフレ的な景気縮退には逆効果です。デフレ的景気縮退は十分な供給量があるが、需要意欲がないことに帰因します。需要意欲を刺激するには、可処分所得を増やすことが重要です。金余り政策ですね。ただし、低利にして日銀からのマネー供給量が増やす政策はだめです。
マネーが供給側に回って設備投資して生産量、生産効率を向上しても需要がなければ価格が下がるだけで、原価割れの赤字になります。

まんじゅう製造販売業者として考えてみましょう。一日百個のまんじゅうを作っていました。景気がよいと消費者はついつい余分に買ってくれるのでお店の早じまいもできました。
しかし、景気が悪くなってもまんじゅう製造能力は変わりません。ところが営業時間内に百個売り切ることができなくなります。業務効率が低下しています。売れ残りも出てしまいます。ここで、銀行が低利だからとまんじゅう製造装置の追加投資を促してもまんじゅう製造販売業者は投資しません。しかし、景気がよいと設備投資もするでしょう。この状態で景気過熱を防ぐために高利にすることは有効です。

では、どうすれば需要が増える(景気がよい)のかを考えると、マネーを需要側、消費者に配ることが重要です。可処分所得の増大。これに尽きます。
その意味では給付金は的を射ていました。業務コストを考えると減税するだけですが・・・。

そう、減税すればよいのです。景気が悪化すると次のシナリオになります(今は4thか)。
1st: 給料(固定給)はまだ下がっていないが、残業手当(歩合給)が縮退。
2nd: 給料(固定給)が下がる・・・。
3rd: 正規労働者が減って派遣労働者などに変化
4th: 派遣労働者のカット。(失業率アップ)
5th: 正規労働者カット(失業率二桁)
6th: 失業率の爆発的増加、社会不安、無政府状態手前。
7th: 国外逃亡者増大。国家破綻。

財政再建論者はこのシナリオを無視して、国家の借金(国債)を早期に返そうとしています。
少しでも景気が回復すれば増税して借金返済に回す。でもその根拠となる景気回復は眼中にありません。言うなれば高利貸しですね。
「貸した金かえさんかいグォラ」
借りたのは国民?霞ヶ関と与党ですよね。

で、確かに借金まみれですが、景気を回復させてガンガン借金を返す体質にすることが重要です。バブルの頃(景気が良すぎた頃)なんか金余りで一億円を自治体にばらまいたりしていました。景気の鎮火で冷や水をかけすぎたってのはありますが・・・。

閑話休題。

で、財政再建とは異なって今すぐにでも大減税して需要を拡大することで上記のシナリオを逆回転させないとあきません。で、需要を拡大すると消費税を導入しているがため、自ずと税収はアップします。これ、固定資産税とか所得税とかをドカンと低率にするのが第一歩でしょう。そうすると使える人が使います。しかも比較的高額商品を買おうとするのが心情なので販売業者の売上が伸びて、利益もアップします。そうすると給料がアップして・・・と経済が良い方向に回ります。

ただし、民主党のマニュフェストが正しいとは思っていません。
・高速道路の無料化。確かに嬉しいですが、維持管理費は国税?
・ガソリン暫定税率の低減。ガソリン使いまくりって省エネと逆行しませんか?
・子供手当の拡充。これ、子育て端境期の家庭には意味が無いです。

全部覚えているわけではないのですが、与謝野発言にあるように財政根拠がないのではなく、こういう共産主義的な事を施策に盛り込むのは良くないのでは?と思うところです。

かといって自民党のマニュフェストも・・・・・。ですし、公約を軽く見るところはいやですね。

いずれにせよミクロ経済の権化つうか経済通ってどこが?って人は私にはよくわかりません。




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
意味がわかるか? (Yujiro)
2009-08-09 04:05:42
こんにちは。

与謝野さんの「フライフィシング(毛鉤釣り)」発言ですが、これの例えがすっと理解できた人って国民の何%なんでしょうかね?もしかして5%行きますかね?

文章とは面白いもので、知らない単語が一カ所でもあると、実は文章のトータルした意味がまったくわからないのです。(実は私、はずかしながら昔はマニュアルライターもやってたんですよね)
返信する
見解追加 (ならおう)
2009-08-09 08:55:34
根本に毛鉤・疑似餌ってのが騙すためのものという認識なんでしょう。
このような理解も可能かと思います。

疑似餌(フライフィッシング):
美辞麗句、気障で口先だけで、食えないモノを食えるモノに見せて(騙して)見た目を飾ってある幻想の塊。

餌釣り:
生々しく、泥臭く、臭く、見た目が気持ち悪いものなど(イメージはミミズやゴカイか)、食えるモノを鈎に刺してある。実態を記す?。

ふと思いましたが、単に愚鈍に挑む事だけが正義・正当・正統となれば、スポーツもゲームも成立しません。
ルールの下でそれぞれが駆け引きを楽しむことが重要なのであって、釣りにおいても醍醐味は魚が鈎を口にするまでが最大の楽しみでしょう。あとのやりとりも楽しいですが、そこのやりとりは小脳と脊髄反射の楽しみです。

返信する
一般的用語なんでしょうか? (雨後屋ジョニー)
2009-08-11 23:53:40
はじめまして。
私も与謝野さんの例の発言にかなり違和感を覚えました。
「フライフィッシング」なる用語はあの場で物の例えとしてが飛び出すほどに一般的なんでしょうか?
与謝野さん=FFM説も疑ってみましたが、逆にFFMはああいう引用は決してしませんからね。
英語圏ではフライフィッシングが一般的なんで比喩としては出てくるのかも知れませんね。




返信する
一般的じゃないと思います (ならおう)
2009-08-12 08:31:27
雨後屋ジョニーさん>

たしかにフライを楽しむ人はこういう引例を出さないですね。私も英語圏の人間ではないので、こういう比喩に使うかどうかは分かりません。(英語圏在住の方に伺うしかありません>該当の方がお読みでしたらご見解を賜りたくよろしくお願いします)

ネット詐欺をPhishingと記す事からも釣りFishing全体が騙すという意味を含んでいるのではないでしょうか。
ネットでも誘い出された時に「釣られた」を使う例を散見します。他にも悪い例ですがナンパも「釣る」と表現します。これらに「毛鉤で釣られた」との表記は記憶にないです。

与謝野発言はあまり大きく取り上げられていませんが、疑似餌(ルアー・フライ)は純粋に騙す為のものであり、横取りできたとしても利はなく、餌は横取り可能なので、魚側に利の機会があるという事を訴えたいのかもしれません。でも「釣り」というものが騙すという行為であれば、五十歩百歩だと思います。

ただ、疑似餌のフライもルアーも基本はフックポイントを露出(根掛かり対策のアップサイドダウンやウィードレス対策は例外)し、餌釣りの殆どがフックポイントを隠す事を考えると(フックポイントに餌を差す)、純粋な疑似餌ほど痛いところが見えていると思います。逆に甘言でフックポイントを隠す方がズルいと(とはいえ、与謝野発言に
餌釣りのコメントはありませんが)思います。

いずれにせよ財政再建の為の増税論は鉤先が隠れていないので、疑似餌釣りになるのではないかと。

経済についての考え方は別日記に記します。


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。