ならおうは穏やかに語る

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(09/08/23カウンターを付けました。)

欧州、中国と日本の産業考察から教育論へ

2006-05-20 21:13:38 | Weblog
欧州メーカーが世界に大量供給しているあるカテゴリーの商品がある。このカテゴリー商品は日本国内は日本国内で独自進化しているため世界共通になっていない。結果的に日本メーカーは小さなパイを奪い合う状態になっている。

中国に業務出張で気づいたことがある。大量に雇われた女工さんたちが前述の商品の検査・組立をやっている。しかも交替制勤務だ。殆どの女工さんはハイティーン。日本では女子高生だ。女工さんの技能と生産力。これが中国経済の原動力になっていて、女工哀史の世界かも知れない。日本の女子高生達は何か生産的なことをしているのだろうか?と考えて欧州の女子高生以上はどうか、OLはどうか考えてみた。

欧州ではモノツクリそのものが特殊用途の多品種少量生産に変化している。そしてブランド戦略だ。だからMBA的な戦略、マネーゲーム等が大事になってくる。よってモノツクリよりも分析能力。討論能力などが問われるようになる。
しかし、日本の教育は優秀な作業員を生み出すには役立ってきたが、このまま同じ傾向が続くとは思わない。
欧州メーカーの立場からすれば中国メーカーそのものが強くなれば中間搾取の日本メーカーは要らない。
今の日本メーカーは日本人にしかできない・・・を売りにしてその生産能力のコピーを中国で行っている。唯一開発能力のみが残っているが生産と開発は離れた時点で大量生産には向かなくなる。いくらインターネットが発達しても人と人とのコミュニケーションは直接会うことが大事だから。だから遅かれ速かれ日本のメーカーの開発能力は中国に抜かれるだろう。
そうなると欧州メーカーは日本経由の必要が無くなる。
そして日本の技術者が大量解雇される。一部は中国に流れるだろう。これは負のスパイラルになる。

教育そのものが知識詰め込みだけではなく如何にして人生を切り開くかに切り替えないと駄目だろうな。


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