ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

コラーゲン

2009-12-21 21:30:50 | Weblog
コラーゲンを食べると肌によいというのは俗説。肌に塗ったら・・・も俗説。ちょっと中学の理科を思い出してみよう。

コラーゲンを食べると・・・

コラーゲンも豆腐も肉も蛋白質だ。胃酸と酵素で加水分解されてアミノ酸(旨味)になる。そして小腸からアミノ酸を吸収する。
どんな蛋白質であろうが全部消化器で22種類のアミノ酸に分解される。ま、必須アミノ酸である、トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンをきっちりと効率よく獲ることが大事である。なお、肉だけが蛋白質じゃない。野菜にも蛋白質は含まれる。小麦の蛋白質がパスタやうどんのコシになる。
コラーゲンが特にグリシン含有量が多いとはいえ、それを豊富に摂ったからコラーゲンが作られる事はない。逆にコラーゲンを作る為に必要なアミノ酸がないと困るが、それはコラーゲンを摂取しなくても普通の蛋白質を摂っていれば十分である。

ゆえに、コラーゲンをガンガン食べても肌はプリプリにならない。
しかし、コラーゲンが多く含まれようがそうでなかろうが楽しく食べることは体によいのは事実なので、バランス良くおいしく食べてください。


肌に塗ると浸透して・・・。

あなたの肌はアメーバのように消化するのでしょうか?所詮角質層の乾燥を防ぐ効果があるだけで、それは保湿剤であるなら何でも良い。極端にはオリーブオイルでも良い。
まず、角質層が何かを理解しないといけない。

角質層とは、表皮の細胞が皮膚の一番外側にある角質を構成している角質細胞に変化する「角化」途中の、細胞核、細胞小器官を失った「死んだ」皮膚細胞の層である。再外側は「垢」として除去される。形状は薄板状で、細胞膜が非常に厚く、主成分はケラチンと呼ばれる抵抗性の強い繊維状蛋白質である。体外からの異物・刺激から真皮を守ることが存在理由と言って過言ではない。

蛋白質なので、水分を失う(乾燥すると)カサカサになる。それを抑制するためにクリーム等を塗るのは効果がある。しかし、カサカサの外側から内側の真皮には浸透しない。

コラーゲン配合だろうが、ナントカ酸配合だろうが、保湿剤であるに代わりはない。

なお、牛の皮1kgから革靴を作っても平均化すると一万円から二万円程度。しかし、保湿剤として含有率1%で水に溶かし、200ml/本を5,000円で売るとする。(200ml中に2g)
1,000g÷2g=500本相当・・・500本×5,000円で2,500,000円。250万円です。ボロ儲け。

なお、コラーゲンはなんでもかまいませんよ(笑)。所詮は煮こごりです。あまり高濃度にするとジェルになってしまうので、化粧水にはなりません。せいぜい1%でしょうねぇ。

つうわけで、角質層の保湿効果はあっても本当にコラーゲンが豊富な真皮にはあらゆるコラーゲンが浸透できません。アミノ酸になっても浸透しません。もし、真皮にアミノ酸が浸透するなら殆ど食虫植物やアミノ酸、もといヒトデとかですな・・・。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰してます (うぃんどのったー)
2009-12-23 03:57:09
すっかり釣りから遠のいています。

鶏のささみ以外の肉を食べない奥様に先日
コラーゲンの錠剤を買わされたばかりです。
女性は信じる事で美しくなれるのかも?
返信する
プラシーボですね (ならおう)
2009-12-23 17:58:47
薬効があると信じて使用すると効果があります。これはプラシーボとして有名です。
鰯の頭も・・・とかを奥様に言っては駄目です。

マテリアルや、ティペットに拘る我々も同じようなモノです(笑)。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。