サミュエルソンという経済学者が亡くなった。技術系の私には余り縁のない人だが、ケインズ経済学、マクロ経済学の概念の人ってことは判っている。
で、とあるブログを見ると(日本の有名な経済学者の様だが)、資本家の労働者への搾取を礼賛しているようだ。
私の考えはコチラに与する。
こちらの考えは竹中・小泉の失政を指摘している。失われた十年。いや世界の動きについて行けなくなった十年を示す。国民の所得を企業に回しただけで、結果としてGDPが伸び悩み、デフレを招いた。失政は単に経済を収縮させただけなのかもしれないが、変で妙な雰囲気の原因をつかんだような気がする。
一方、前者のブログは恐ろしい。コメントも怖い。生活保護費が最低賃金よりも高い事がおかしいというコメントがあるが、これは逆だ。生活保護費よりも低い最低賃金がおかしいのだ。
前者のブログに従って給与削減したらどうなるか。失業者は減るのか?計算を単純化してみた。
百人が年収百万円で百人が失業しているとしよう。一億円の経済。50万円で二百人でも一億円の経済だ。失業者は無くなった。よかった。これは本当か?
一人あたりの国民所得が50万円になっても輸入品目の単価は変わらない。つまり、強烈な円安になったことと同じで、購入価格が2倍になる。アルゼンチンの様に輸入品はとんでもなく高価なものになり、国民が汲々とした状態で輸出産業だけが生き残れる?ここで戦後直後のような経済成長となるトリガがあればよいが、今やそういうトリガはBRICSだ。
今から昭和30年代の様な生活に戻れば国民所得が半減してもなんとなく行けるのだろうが、戻れるか?彼らはそれを望むのか?
一億円の経済を割り振りするのではなく、二億円の経済にする方向が重要だと思う。
これこそがマクロ経済学の考え方なんだと思う。そのために減税という国の国民への投資があっても良い。
さて実際は、上記の仮定計算のようにはならない。これは給与の下方硬直性が存在するからで、それを破るには物価も下がらなければならない。さらに、物価が下がると・・・というデフレスパイラルも待っている。そうなると経済が縮小する。
賃金を下げると失業が無くなると書いてあるが、経済規模が縮小するだけだ。我々は消費財ではない。失業してから再就職するまでの期間、消費財なら倉庫に置いておけばよい。だが、我々は生きていく必要があるのだ。そのためには給与が必要なのだ。失業者が低賃金の職を求めても「職がない」という現状をどう説明するのだ。そして職があるだけマシだから生活保護よりも低賃金で働かしてやる。という状況をどう見るのだ。これは一昔前の労働争議の資本家による労働者への搾取じゃないか。
上記ブログの人によると日本人の給与が高すぎると云いたいのだろうが、本当にそう思っているのなら何か間違えている。派遣という労働搾取を当たり前と思いこんでいるのなら、この人は資本家擁護のお抱え博士だ。
何も革命とか社会主義とか共産主義と言っているのじゃない。
経済規模を大きくすることがみんながハッピーになる方策であって、過剰に燃えるとバブルだが、今のように冷や水ばかり浴びせてたら凍え死んでしまう。個人的には可処分所得の増大で経済が云い方向に回り出すと思う。このまま緊縮緊縮云ってると経済そのものが冷え切ってしまう。
憂国だねぇ。
で、とあるブログを見ると(日本の有名な経済学者の様だが)、資本家の労働者への搾取を礼賛しているようだ。
私の考えはコチラに与する。
こちらの考えは竹中・小泉の失政を指摘している。失われた十年。いや世界の動きについて行けなくなった十年を示す。国民の所得を企業に回しただけで、結果としてGDPが伸び悩み、デフレを招いた。失政は単に経済を収縮させただけなのかもしれないが、変で妙な雰囲気の原因をつかんだような気がする。
一方、前者のブログは恐ろしい。コメントも怖い。生活保護費が最低賃金よりも高い事がおかしいというコメントがあるが、これは逆だ。生活保護費よりも低い最低賃金がおかしいのだ。
前者のブログに従って給与削減したらどうなるか。失業者は減るのか?計算を単純化してみた。
百人が年収百万円で百人が失業しているとしよう。一億円の経済。50万円で二百人でも一億円の経済だ。失業者は無くなった。よかった。これは本当か?
一人あたりの国民所得が50万円になっても輸入品目の単価は変わらない。つまり、強烈な円安になったことと同じで、購入価格が2倍になる。アルゼンチンの様に輸入品はとんでもなく高価なものになり、国民が汲々とした状態で輸出産業だけが生き残れる?ここで戦後直後のような経済成長となるトリガがあればよいが、今やそういうトリガはBRICSだ。
今から昭和30年代の様な生活に戻れば国民所得が半減してもなんとなく行けるのだろうが、戻れるか?彼らはそれを望むのか?
一億円の経済を割り振りするのではなく、二億円の経済にする方向が重要だと思う。
これこそがマクロ経済学の考え方なんだと思う。そのために減税という国の国民への投資があっても良い。
さて実際は、上記の仮定計算のようにはならない。これは給与の下方硬直性が存在するからで、それを破るには物価も下がらなければならない。さらに、物価が下がると・・・というデフレスパイラルも待っている。そうなると経済が縮小する。
賃金を下げると失業が無くなると書いてあるが、経済規模が縮小するだけだ。我々は消費財ではない。失業してから再就職するまでの期間、消費財なら倉庫に置いておけばよい。だが、我々は生きていく必要があるのだ。そのためには給与が必要なのだ。失業者が低賃金の職を求めても「職がない」という現状をどう説明するのだ。そして職があるだけマシだから生活保護よりも低賃金で働かしてやる。という状況をどう見るのだ。これは一昔前の労働争議の資本家による労働者への搾取じゃないか。
上記ブログの人によると日本人の給与が高すぎると云いたいのだろうが、本当にそう思っているのなら何か間違えている。派遣という労働搾取を当たり前と思いこんでいるのなら、この人は資本家擁護のお抱え博士だ。
何も革命とか社会主義とか共産主義と言っているのじゃない。
経済規模を大きくすることがみんながハッピーになる方策であって、過剰に燃えるとバブルだが、今のように冷や水ばかり浴びせてたら凍え死んでしまう。個人的には可処分所得の増大で経済が云い方向に回り出すと思う。このまま緊縮緊縮云ってると経済そのものが冷え切ってしまう。
憂国だねぇ。