今年で最後となる鈴鹿GP。本来はJapan GP in Suzukaであり、鈴鹿GPという単語はないと、パンフレットに大串新が述べていた。
だが20年間通った私たちには鈴鹿GPである。日本GPという名称はなんとなく大昔1976-1977の富士でやった失敗作を彷彿させるのだ。
当時の日本はスーパーカーブーム。その最高峰であるレーシングカー・・・。だが、主役は小中学生。F1のあやなんてわからない。タイレル6輪車とか真っ黒のJPSロータスが格好良く、フェラーリ312Tはどっちかいうと不格好だった。(365GTB4 BBの方がドスが効いて良かった)
昔話はこの辺にしておいて、今回の鈴鹿GP観戦記を記していきましょう。
10/06金曜日。
友人が雨の中結構人が多いと情報を流してくれる。携帯電話とメールってのは大昔とは大違いだ。台風16-17そして低気圧が一塊になって東海地方から関東を雨にしている。フェラーリやマクラーレンは走らなかった。
本当は18時頃に帰宅して観戦の用意をするはずだったが、帰宅はほぼ午前様。それから風呂に入ってラジオを探したり色々してたら4時頃になってしまった。
10/07土曜日。
6時前に起きて7時過ぎに奈良を出る。R163経由で裏道を駆使することで9時頃に現地着。駐車場の地主さんとの契約はほぼ10年になる。長い付き合いだ。最大20台近くのエリアを確保したこともある。ここも来年から厳しいことになる。友人夫婦が既に到着し「お友達価格」の10台分を立て替えていてくれた。今年の参加台数は最大7台でエリアは10台。
他の車はフリー走行をスプーンで見ることはできない場所を走っている。ということで先行した我々は一路スプーンカーブへ向かってハイキング。ちなみに駐車場は1コーナーの横になるのでものすごく遠い。
スプーンでは金網越しにスプーン2コーナーのアプローチを定点観測する。
ルノー他は結構早い目にインベタ。最終的にアウト側縁石を踏むが。
ミハエルがここでインベタに入っていないのに良いタイムを出す。
最終的にタイムを削ったとき(予選)はミハエルもイン側縁石を踏んでいた。
フリー走行後、1コーナー方面へ抜けるが、観覧車の横で動きが止まる。どうも隘路に人が溢れてどうしようもなくなっているようだ。観覧車から一旦サーキット外へ抜ける。このルートは数年前の帰りにも利用している。メインスタンド裏を避けることでかなりの時間短縮になるがそういうテクニックも今年限りか。
そして予選は指定席E2で見る。先行特別販売は1年前に購入している。ちなみに行けなくなった人のF2席がヤフオクで「倍額」となっており、ミハエルラストラン、最後の鈴鹿GPってのが効いているようだ。
E2席は1コーナーから2コーナーを見渡せる席で、1コーナーのブレーキングとかスリップからの追い越しなど勝負所はよく見えるし、S字のアプローチも見える美味しいところだ。やっと写真の説明が出来た。
予選が始まって驚いた。まるで決勝並みに人が溢れている。F2の下の方まで人が居る今まで予選でココまで人が集まったことはない。そして見応えはあった。
1分28秒954
このラップタイムは感動モノだ。おそらくかなり長い間破られずに行くだろう。私は9年前(1998 Sept.15)に雨の鈴鹿を国産NA2LFFセダンでスポーツ走行した時、3分38秒をマークしました。結構死ぬ思いで走ったのですが・・・。と私の話は置いといてターボカーでもV10でもなく2.4L V8って考えるとエンジンだけじゃないのですね。
西高東低の低気圧の影響で土曜日は凄い風でした。風速7m/sって殆ど冬の「鈴鹿颪」ですな。晴れていてもどこかから雨滴が飛んでくるアタリも・・・。
予選結果はフェラーリ追い風って感じでした。
予選終了後直ちに駐車場へ戻り、風呂へ。「ロックの湯」という大浴場型温泉に行く。これもほぼ十年行ってる。
鈴鹿の観戦は色々な方法があるが、昔からPark and Campingを実践してきた。大昔は無料駐車場の片隅、農道脇の空き地、道路工事の横。友人の結婚式と重なって日帰りの時は周辺道路で車中仮眠後警官に起こされて遠方の駐車場に行ったこともある。
そして今の駐車場の地主さんとの初契約時は下見にも行った。場所の確認、そして新米の購入(笑)。以来ずーっと電話一本で予約して来た。先行振り込みも「毎年のことですから」で今年から無くなっていた。今年はある団体と地元の地主さん達でトラブルがあったらしく、駐車場予約システムが「キャンセル」となった。結果先行予約の人々が予約解消という事態になった。我々にも若干その余波は影響した。それが先日のA君の話。
長年場所を確保しているが基本的には2日間しか使わない。本来は金曜から日曜までの3日間になるのだが、ここは「お友達価格」を適用して頂いている。
ただし2004年の台風のときも土曜の晩から日曜の夕方までの借用といつもより占有時間は短くても同じ金銭を払ってきた。地主さんには雨が止んだら行くと電話で伝え、日が変わる頃に現地入りだった。(ものすごいヌカルミの世界だったことを覚えている)。
Park and Campingは徐々に装備が充実していく。始めはブルーシートを車に挟んだし、大きい目のテントを借用したこともあった。車中泊も基本だった。そのうちターフを買い増し、ランタンが増え、テーブルやイスが増えるようになると「米軍キャンプ」の様になっていく。最近はまだ夜露が酷くないこの時期だが、少し前は日本シリーズとかの時期。そう10月の終わりがグランプリだった。はっきり言って夜は寒い。まだ殆どの席が自由席だった頃は駐車場で鍋をやったああと自由席で寝袋にくるまってレースを待っていたこともある。
キャンプ装備が充実してくるとターフの周りに農業用ビニールシートを巻くという荒技も始めた。これは寒い時期には強烈に効果的で、シトシトと雨が降っているときなどはターフの内側と外側の環境の違いは劇的だった。我々はTシャツ一丁で大宴会。だが合羽を着て薄暗い携帯用蛍光灯の下で濡れながらカップラーメンをすすっている人も居た。初めての鈴鹿詣での頃の自分たちを見るようだった。
ロックの湯に戻ろう。これも予選終了直後に駐車場から最小台数で向かうことにより少ない待ち時間で風呂に入れる。これが30分遅れると風呂にはいるためにかなりの列を並ば無くてはならない。
これらもナビが無い頃はレースとは関係ないときに鈴鹿を徘徊して情報収集したモノだ。だが最近はナビのお蔭で裏道に入ってくる人が増えた。結果裏道抜道を駆使するために必要な車両感覚が無い人が増えたため(それと自分の車のサイズが判っていない)裏道も混み出してきた。
そして宴会だ。年の一度のだんじり気分。来年からどうするのだろう・・・。
わざわざ富士に行くなら新幹線か・・・。
そして酒と栄養をたっぷり摂って寝る。ちなみに折角の減量効果は2kg程度バックしてしまった(笑)。
10/08日曜日
朝はコーヒーとパンと梨にチーズやハム。豪華だ。
昼前に指定席に向かう。ヘリポートでは朝青龍が降りてきた。枕のように顔がでかい。だが、こちらの群衆に軽く手を振るところは良い感じだ。他のヘリから降りてくる芸能人のような奴らはサングラスで顔を隠して決して群衆に愛想を振りまかない。
軽く手を振って群衆から「勘違いするな」と言われることを畏れているのか。
女優がサングラスを外して軽く手を振ったらそれだけでファンが増えただろう(笑)。
オープニングセレモニーはベルガー(MP4/6)、カペリ(レイトンハウスマーチ)、アグリ(ラルースランボ)の3台がフルコースを巡る。アグリはデグナーで車を止めていたが、これはチーム監督としてやるべき事がいっぱいあった為か。
ベルガーの際どい英語でアレジを攻撃していたりして、懐かしさがこみ上げていた。
カペリとベルガーは疑似バトルを最終コーナーから1コーナーにかけて見せてくれた。カペリのマーチが鈴鹿の1コーナーでプロストのマクラーレンを刺した瞬間を思い出した。結局2コーナーからS字で抜かれたが、1500ccV6ターボを3500ccV8 NAが抜くという凄い瞬間だった。私はF席でそれを目撃した。
本当の話、ミハエルのリタイヤでレースの興味は失せ、最終10ラップで帰路についた。レース終了時は既に駐車場。奈良市内のお買い物渋滞(これは避けられない)以外超スムーズに18時過ぎには晩ご飯という「本当にF1見に行ったの?」状態だった。
昔は関のドライブインで飯を食べることさえままならなかったり、関や伊賀で晩飯ってのもあったが、日があるうちに帰宅できるのは良いことだ。
恐らく来年の富士はこんなことはできない。
日のあるうちに高速か新幹線に乗れたらいいのだが・・・。無理だろうね。
と最後の鈴鹿。ミハエルラストランはそのギリギリの1コーナーアプローチで震えることが出来たので良しとしよう。
来年は・・・この3連休をどう使うのだろう。
だが20年間通った私たちには鈴鹿GPである。日本GPという名称はなんとなく大昔1976-1977の富士でやった失敗作を彷彿させるのだ。
当時の日本はスーパーカーブーム。その最高峰であるレーシングカー・・・。だが、主役は小中学生。F1のあやなんてわからない。タイレル6輪車とか真っ黒のJPSロータスが格好良く、フェラーリ312Tはどっちかいうと不格好だった。(365GTB4 BBの方がドスが効いて良かった)
昔話はこの辺にしておいて、今回の鈴鹿GP観戦記を記していきましょう。
10/06金曜日。
友人が雨の中結構人が多いと情報を流してくれる。携帯電話とメールってのは大昔とは大違いだ。台風16-17そして低気圧が一塊になって東海地方から関東を雨にしている。フェラーリやマクラーレンは走らなかった。
本当は18時頃に帰宅して観戦の用意をするはずだったが、帰宅はほぼ午前様。それから風呂に入ってラジオを探したり色々してたら4時頃になってしまった。
10/07土曜日。
6時前に起きて7時過ぎに奈良を出る。R163経由で裏道を駆使することで9時頃に現地着。駐車場の地主さんとの契約はほぼ10年になる。長い付き合いだ。最大20台近くのエリアを確保したこともある。ここも来年から厳しいことになる。友人夫婦が既に到着し「お友達価格」の10台分を立て替えていてくれた。今年の参加台数は最大7台でエリアは10台。
他の車はフリー走行をスプーンで見ることはできない場所を走っている。ということで先行した我々は一路スプーンカーブへ向かってハイキング。ちなみに駐車場は1コーナーの横になるのでものすごく遠い。
スプーンでは金網越しにスプーン2コーナーのアプローチを定点観測する。
ルノー他は結構早い目にインベタ。最終的にアウト側縁石を踏むが。
ミハエルがここでインベタに入っていないのに良いタイムを出す。
最終的にタイムを削ったとき(予選)はミハエルもイン側縁石を踏んでいた。
フリー走行後、1コーナー方面へ抜けるが、観覧車の横で動きが止まる。どうも隘路に人が溢れてどうしようもなくなっているようだ。観覧車から一旦サーキット外へ抜ける。このルートは数年前の帰りにも利用している。メインスタンド裏を避けることでかなりの時間短縮になるがそういうテクニックも今年限りか。
そして予選は指定席E2で見る。先行特別販売は1年前に購入している。ちなみに行けなくなった人のF2席がヤフオクで「倍額」となっており、ミハエルラストラン、最後の鈴鹿GPってのが効いているようだ。
E2席は1コーナーから2コーナーを見渡せる席で、1コーナーのブレーキングとかスリップからの追い越しなど勝負所はよく見えるし、S字のアプローチも見える美味しいところだ。やっと写真の説明が出来た。
予選が始まって驚いた。まるで決勝並みに人が溢れている。F2の下の方まで人が居る今まで予選でココまで人が集まったことはない。そして見応えはあった。
1分28秒954
このラップタイムは感動モノだ。おそらくかなり長い間破られずに行くだろう。私は9年前(1998 Sept.15)に雨の鈴鹿を国産NA2LFFセダンでスポーツ走行した時、3分38秒をマークしました。結構死ぬ思いで走ったのですが・・・。と私の話は置いといてターボカーでもV10でもなく2.4L V8って考えるとエンジンだけじゃないのですね。
西高東低の低気圧の影響で土曜日は凄い風でした。風速7m/sって殆ど冬の「鈴鹿颪」ですな。晴れていてもどこかから雨滴が飛んでくるアタリも・・・。
予選結果はフェラーリ追い風って感じでした。
予選終了後直ちに駐車場へ戻り、風呂へ。「ロックの湯」という大浴場型温泉に行く。これもほぼ十年行ってる。
鈴鹿の観戦は色々な方法があるが、昔からPark and Campingを実践してきた。大昔は無料駐車場の片隅、農道脇の空き地、道路工事の横。友人の結婚式と重なって日帰りの時は周辺道路で車中仮眠後警官に起こされて遠方の駐車場に行ったこともある。
そして今の駐車場の地主さんとの初契約時は下見にも行った。場所の確認、そして新米の購入(笑)。以来ずーっと電話一本で予約して来た。先行振り込みも「毎年のことですから」で今年から無くなっていた。今年はある団体と地元の地主さん達でトラブルがあったらしく、駐車場予約システムが「キャンセル」となった。結果先行予約の人々が予約解消という事態になった。我々にも若干その余波は影響した。それが先日のA君の話。
長年場所を確保しているが基本的には2日間しか使わない。本来は金曜から日曜までの3日間になるのだが、ここは「お友達価格」を適用して頂いている。
ただし2004年の台風のときも土曜の晩から日曜の夕方までの借用といつもより占有時間は短くても同じ金銭を払ってきた。地主さんには雨が止んだら行くと電話で伝え、日が変わる頃に現地入りだった。(ものすごいヌカルミの世界だったことを覚えている)。
Park and Campingは徐々に装備が充実していく。始めはブルーシートを車に挟んだし、大きい目のテントを借用したこともあった。車中泊も基本だった。そのうちターフを買い増し、ランタンが増え、テーブルやイスが増えるようになると「米軍キャンプ」の様になっていく。最近はまだ夜露が酷くないこの時期だが、少し前は日本シリーズとかの時期。そう10月の終わりがグランプリだった。はっきり言って夜は寒い。まだ殆どの席が自由席だった頃は駐車場で鍋をやったああと自由席で寝袋にくるまってレースを待っていたこともある。
キャンプ装備が充実してくるとターフの周りに農業用ビニールシートを巻くという荒技も始めた。これは寒い時期には強烈に効果的で、シトシトと雨が降っているときなどはターフの内側と外側の環境の違いは劇的だった。我々はTシャツ一丁で大宴会。だが合羽を着て薄暗い携帯用蛍光灯の下で濡れながらカップラーメンをすすっている人も居た。初めての鈴鹿詣での頃の自分たちを見るようだった。
ロックの湯に戻ろう。これも予選終了直後に駐車場から最小台数で向かうことにより少ない待ち時間で風呂に入れる。これが30分遅れると風呂にはいるためにかなりの列を並ば無くてはならない。
これらもナビが無い頃はレースとは関係ないときに鈴鹿を徘徊して情報収集したモノだ。だが最近はナビのお蔭で裏道に入ってくる人が増えた。結果裏道抜道を駆使するために必要な車両感覚が無い人が増えたため(それと自分の車のサイズが判っていない)裏道も混み出してきた。
そして宴会だ。年の一度のだんじり気分。来年からどうするのだろう・・・。
わざわざ富士に行くなら新幹線か・・・。
そして酒と栄養をたっぷり摂って寝る。ちなみに折角の減量効果は2kg程度バックしてしまった(笑)。
10/08日曜日
朝はコーヒーとパンと梨にチーズやハム。豪華だ。
昼前に指定席に向かう。ヘリポートでは朝青龍が降りてきた。枕のように顔がでかい。だが、こちらの群衆に軽く手を振るところは良い感じだ。他のヘリから降りてくる芸能人のような奴らはサングラスで顔を隠して決して群衆に愛想を振りまかない。
軽く手を振って群衆から「勘違いするな」と言われることを畏れているのか。
女優がサングラスを外して軽く手を振ったらそれだけでファンが増えただろう(笑)。
オープニングセレモニーはベルガー(MP4/6)、カペリ(レイトンハウスマーチ)、アグリ(ラルースランボ)の3台がフルコースを巡る。アグリはデグナーで車を止めていたが、これはチーム監督としてやるべき事がいっぱいあった為か。
ベルガーの際どい英語でアレジを攻撃していたりして、懐かしさがこみ上げていた。
カペリとベルガーは疑似バトルを最終コーナーから1コーナーにかけて見せてくれた。カペリのマーチが鈴鹿の1コーナーでプロストのマクラーレンを刺した瞬間を思い出した。結局2コーナーからS字で抜かれたが、1500ccV6ターボを3500ccV8 NAが抜くという凄い瞬間だった。私はF席でそれを目撃した。
本当の話、ミハエルのリタイヤでレースの興味は失せ、最終10ラップで帰路についた。レース終了時は既に駐車場。奈良市内のお買い物渋滞(これは避けられない)以外超スムーズに18時過ぎには晩ご飯という「本当にF1見に行ったの?」状態だった。
昔は関のドライブインで飯を食べることさえままならなかったり、関や伊賀で晩飯ってのもあったが、日があるうちに帰宅できるのは良いことだ。
恐らく来年の富士はこんなことはできない。
日のあるうちに高速か新幹線に乗れたらいいのだが・・・。無理だろうね。
と最後の鈴鹿。ミハエルラストランはそのギリギリの1コーナーアプローチで震えることが出来たので良しとしよう。
来年は・・・この3連休をどう使うのだろう。