3/24土曜日の天気予報は昼から雨。それでもGoretexがあるからへっちゃら。ということで7時過ぎになごみの湖へ到着。天気は曇りのち雨。今日は中央桟橋から上流を左側で狙うつもり。釣り場には一番乗り。偏光サングラス(Talex TVS)が固定桟橋前の魚を良く見せてくれるし全く暗くない。小さい魚はサクラマスでヒレが白いのがイワナ。大きい魚がレインボーだろうと魚種も判る。しかも結構深いところまで見えている。
まずは大物狙いで薄桃色(ソーセージ色)のストリーマ#6。これはテイルも薄橙色のマラブー、ボディはSki ヤーン。BHで沈下するようにしたもの。5Xフロロのティペット(Seager Grand max 0.8号)3ft(約1m)をリーダーのティペットを除去してテーパー部にティペットを二重にするトリプルサージェントで接続しているから少々のことでは切れないだろう・・・数投目に沈めてリトリーブすると「ガツ」とひったくるようなアタリ。で切れるorz。
うーん。次は同じサイズの白いストリーマ。これはキャンディヤーンとマラブーだからよくにたもの。同じようにフロロのティペットを接続。こいつは下流に向かって投げてみる。前は同じやりかたで楽しかったし…。
カウントダウン20でリトリーブしようと考えてたらカウントダウン14でヒット。よっしゃぁ。また合わせ切れ…orz...なぜだ?ウィンドノットが出来てても5Xだから少々のことでは切れないはず・・・。しかも同じようにティペット途中切れ。
傷か劣化と考えて新しいフロロ(買ったばっかり)のティペットに変更。BHのストリーマを続けて失っているが次は黒のゾンカー#6にした。ちょっと大きいのでサクラは追うが食えない。そこで十分沈めて(ライターをまさぐって)ゆっくりと引いてくると・・・同じパターン。今度はフック接続部が切れている。今日はアカン日なのかよ・・・。つうかでかい虹ばかりかけて居るんだと自分を慰める。
暖かいのとTalexでいつも以上に見えている表層に群れているサクラをソフトハックルで狙ってみる。追わない。オクトパスボムのリトリーブも追わない。魚の目の前に落とすと一瞬興味を示すが口を使わない。こういうときはミッジという手もあるが、フライボックスを開けて先に目に付いた単なるマラブーを巻き付けたリーチを投げてみる。ショートピッチの手首をメインにしたリトリーブで固定桟橋前方面からサクラを2本。だが後が続かない。この薄桃色のマラブーはよく見える。
次は沖目に投げてゆっくりと沈める。良い感じでラインが引き込まれてレインボー。
このラインが引き込まれる感じが心地よい。
その後アタリが遠のいたので色を変えたりチェインボールを付けたモノにしたりするが、偏光サングラスのお蔭で追うが食わないを目の当たりにすることになる。
それでも魚が急に変になる訳じゃないだろうからっと下流に向かってオクトパスボムのパンプキンを投げてゆっくりと煙草を吸う。
フローティングラインがぷかぷかしている状態を眺めているとたまにピクっと来る。この前アタリが好きだ。ここで合わせても殆どが空振りなのでラインが沖へ向かうか引き込まれるのを待つ。カウントダウンは30を越えているだろう。ゆっくりとラインが沖へ入っていく。ラインハンドを引きながら竿を右横にあわせると「グネグネ」っとした動き。良いサイズの(ニッコウ)イワナ。これで3目釣り達成。
後が続かないのは何でだろうと考えてたら雨が降り出す。フードを被ってやり過ごす。Goretexは快適だ。雨で特に活性が上がったわけではないが、白いマラブーでサクラをゲット。こういうときは沈めた方がよいかな?とシンキングラインで色々引いてみるが当たらない。(ここではショートピッチリトリーブ)
となれば、フローティングラインに戻してミッジピューパのようなもの#16を投げて沈める。ソフトハックルで反応がないのにミッジに反応があるかな?やはり無い。チラッと見るだけ。#12の巨大ピューパも同じ。魚が見えているだけにかなりツライ状況。ドライのアダルトミッジも考えたが見えてる奴らはそれほど水面を意識していないようだし、雨滴に隠れるし、細いティペットにするのもめんどくさい。雨が小降りになったので昼飯(コンビニのお握り)を食べる。
さて、どうしようかと。目の前ではサクラが結構居るしぼけーっとしたでかいレインボーもいる。ドライにもウェットにもなるようなパターン#14を投げる。沈むまで時間もあるしゆっくりと沈むからぼけっとしていられる。「釣れないときはこういう過ごし方もありやね。」と考えながらも第二桟橋のLureがちょこちょこ釣れているので少しめげる。
水面に浮かんでいたフライが没したと思うとでかいライズと共にジャンプって釣れた。があわせ損ねた。惜しい。水面を景気よく走ったのであれはサクラだろう。
そうこうしていると最下流で放流開始。雨は弱くなっている。中央桟橋にまで魚が回るのには時間がかかるので先のフライを浮かべてぼけーっとしていると第一桟橋で歓声が上がる。暫くしたら中央桟橋のLureもヒット。水面を見ると今まで居なかった群れが廻っている。でもフライに気づかないみたい(泣)。
フライを焦げ茶のマラブー(BH)にしてスタンプ側にキャスト。ショートピッチのリトリーブで連発開始。忙しい釣りだが釣れる。追ってくる魚がくわえたらラインを強く引いて合わせる。フライ交換もせず、ティペットチェックもせずにに二十数匹釣ったら(手元でバラシもある)ついにフライを持って行かれた。
そこで白いマラブー(BH)にするが、アタリが無いつうか追わない。あれま。さっきまでの饗宴はおしまい???赤系統のマラブーは追うが食わない。
そこでマラブーにこだわる意味はないと黒いチーニョのBHストリーマ#6に変更。
これの方が追ってくる様子が違う。足元まで追ってくる。
ちょっと沖目に投げてほんの少し沈めて引いてくると「グネグネ」とアメマス系イワナ。これは新着情報に(^^;)。
黒いチーニョをくわえている写真はコレ
さてこの時点で凡そ17時前。ここから釣り方を変えました。思い出したのはこのリトリーブ下の方のキーナイキングを見てください。
手首を使ったショートピッチのリトリーブではなく肩と肘を使ったロングピッチのリトリーブ。ロッドティップは水中に入れてラインの弛緩を防ぐ。
このリトリーブの良いところは魚が向こう合わせでかかること。さらに手前でも焦って食いつくので乗りやすいこと。表層リトリーブなので数匹のサクラマスが競い合って水面に追い波を立ててフライに襲いかかってきます。これは中々迫力のあるシーンです。サクラマスはライト級の魚なので5Xに頼って一気に勝負。17時半の終了まで連続ヒット(釣れ続きました)。釣るピッチが1分ほどなので最後は狂ったような漁師モードでした。
今回のハイライトはフライを20mほどキャストし、着水したらロッドチップを水中に突っ込んでハイスピード・ロングピッチ・リトリーブ。フライラインは水の抵抗でまっすぐな状態。少々沈めてから引いたほうが良いかも。そのままグングン引いてくるとラインが重くなる状態で釣れます(笑)。引っかけ釣りじゃないです。サクラマスが軽いからです。もっと元気のあるサクラマスだとリトリーブしているラインが横に走ることもあります。いすれもヒットしたらロッドチップを水中から出してからはファイトのみ。サクラマスは軽いからすぐに寄ってきますが諦めが悪いのかニジマスやイワナのように泰然としないのでリリースが大変です(笑)。
なお、放流したばっかりのサクラマスはショートリトリーブでは食いがへたでした。逃げるものを食うという経験がないせいでしょう。ストリーマを見つけて追ってくるのですが、最後のバイトに失敗しまくってました。恐らくノーウェイトのエッグならくわえたのかも知れませんが、そういう釣りは面白くないので・・・。ショートストロークリトリーブのBH系は上下に細かく動くので魚にとって食いにくいのかも知れません。
一方ロングピッチ・ファーストリトリーブはやる気のある魚を狙う釣り方で、細かい上下運動ではなく緩やかな上下動になっているのでしょう。これは殆どLureと同じ動きでリップレスミノーやメタルジグ、ジグヘッドに近いと思います。個人的には「グリグリメソッド」にも近いと思っています。というのはリトリーブしているときは若干上向きに(リップ付ミノーとは別のアクション)、ラインを持ち替える間はフライは下向きに沈下(短時間)という動きになります。これはシンキング系のジグやリップレスミノーに共通ですね。
フローティングミノーのStop and Goをリールで行う「グリグリ」はリールを巻いている時にミノーはウォブリングしながら潜り、停止した時はスーッと浮くわけでそれで魚を誘います。ツイッチも同じ効果があり竿を煽ったときのイレギュラーな動きで誘います。竿の煽りを止めたときにStopになるのでStop and Goの一つですが、結構ヒラを打ちます。グリグリはあまりイレギュラーな「ヒラを打つ」はありません。Stop and Goそのものがヒラを打っていると言えるかも知れませんが。あまり大きなヒラは魚がびっくりすることを考えてもグリグリはよさそうです。グリグリはRapalaの解説書・使用法に記載されているStop and Goをリールで行う釣り方であり、ハンドル回転数が2回だからグリグリ。スプーンにも有効。スピナーには・・・せん方がよいと思う。
さてストリーマでのリトリーブですが、Fly Rodders 2005 1月号47頁はハイスピードショートストロークを勧めていて、実際シンキングラインではその方法が良かったことが多いです。この号ではロングリトリーブの「弛み」を指摘していますが、これはBHか Ball Chain Eyeでカバーできそうです。だから午前中を含めこの方式にこだわっていました。またFlyFisher 2005 2月号(No.133)46頁の特集では「アタマを下にして沈むものは・・・」という下りがあり、「弛み」や「口開け:ウィングがフックから離れる様子」を避ける必要があると考えていました。BHやBCEはアタマを下に沈むのでその二つを避ける特徴を持っています。
一方、Fly Rodders 2007 1月号46-47頁(なごみの湖での取材)ではロングリトリーブでの「弛み」防止のためにロッドチップを水中に入れる等が紹介されています。この記事ではショートピッチリトリーブが無く、ロングピッチのリトリーブを中心に記載されていました。ちょっと違うなぁと思っていましたが有効な方法であることが判りました。記事はシンキングラインでのやり方ですが、フローティグラインでのリトリーブでも有効です。特に今回のハイスピードロングピッチリトリーブでラインテンションを保つためにもロッドチップを水中に入れることは重要でした。
なお、白石健一氏著の「大型トラウトのフライ戦略 地球丸」P90を含めて「リトリーブ速度とピッチは色々な組み合わせがある」ことを示唆されています。
「フライフィッシングの戦略:地球丸」には119頁にはフローティングラインでBHの様なストリーマによるジグヘッドっぽい動きが紹介されています。
いずれにせよ、ストリーマは適度な速度でリトリーブすることが重要であり、ゆっくりと沈めるとかゆっくり引いても魚にバレルだけのようです。これはストリーマ系フライが動いている時を前提に出来ている特性であり、ドライフライやニンフの様にじっくり見せるフライでははない「アトラクタ系」の宿命でしょうね。ソルトウォーターでのリトリーブでは両手リトリーブもあるぐらいですから。
まずは大物狙いで薄桃色(ソーセージ色)のストリーマ#6。これはテイルも薄橙色のマラブー、ボディはSki ヤーン。BHで沈下するようにしたもの。5Xフロロのティペット(Seager Grand max 0.8号)3ft(約1m)をリーダーのティペットを除去してテーパー部にティペットを二重にするトリプルサージェントで接続しているから少々のことでは切れないだろう・・・数投目に沈めてリトリーブすると「ガツ」とひったくるようなアタリ。で切れるorz。
うーん。次は同じサイズの白いストリーマ。これはキャンディヤーンとマラブーだからよくにたもの。同じようにフロロのティペットを接続。こいつは下流に向かって投げてみる。前は同じやりかたで楽しかったし…。
カウントダウン20でリトリーブしようと考えてたらカウントダウン14でヒット。よっしゃぁ。また合わせ切れ…orz...なぜだ?ウィンドノットが出来てても5Xだから少々のことでは切れないはず・・・。しかも同じようにティペット途中切れ。
傷か劣化と考えて新しいフロロ(買ったばっかり)のティペットに変更。BHのストリーマを続けて失っているが次は黒のゾンカー#6にした。ちょっと大きいのでサクラは追うが食えない。そこで十分沈めて(ライターをまさぐって)ゆっくりと引いてくると・・・同じパターン。今度はフック接続部が切れている。今日はアカン日なのかよ・・・。つうかでかい虹ばかりかけて居るんだと自分を慰める。
暖かいのとTalexでいつも以上に見えている表層に群れているサクラをソフトハックルで狙ってみる。追わない。オクトパスボムのリトリーブも追わない。魚の目の前に落とすと一瞬興味を示すが口を使わない。こういうときはミッジという手もあるが、フライボックスを開けて先に目に付いた単なるマラブーを巻き付けたリーチを投げてみる。ショートピッチの手首をメインにしたリトリーブで固定桟橋前方面からサクラを2本。だが後が続かない。この薄桃色のマラブーはよく見える。
次は沖目に投げてゆっくりと沈める。良い感じでラインが引き込まれてレインボー。
このラインが引き込まれる感じが心地よい。
その後アタリが遠のいたので色を変えたりチェインボールを付けたモノにしたりするが、偏光サングラスのお蔭で追うが食わないを目の当たりにすることになる。
それでも魚が急に変になる訳じゃないだろうからっと下流に向かってオクトパスボムのパンプキンを投げてゆっくりと煙草を吸う。
フローティングラインがぷかぷかしている状態を眺めているとたまにピクっと来る。この前アタリが好きだ。ここで合わせても殆どが空振りなのでラインが沖へ向かうか引き込まれるのを待つ。カウントダウンは30を越えているだろう。ゆっくりとラインが沖へ入っていく。ラインハンドを引きながら竿を右横にあわせると「グネグネ」っとした動き。良いサイズの(ニッコウ)イワナ。これで3目釣り達成。
後が続かないのは何でだろうと考えてたら雨が降り出す。フードを被ってやり過ごす。Goretexは快適だ。雨で特に活性が上がったわけではないが、白いマラブーでサクラをゲット。こういうときは沈めた方がよいかな?とシンキングラインで色々引いてみるが当たらない。(ここではショートピッチリトリーブ)
となれば、フローティングラインに戻してミッジピューパのようなもの#16を投げて沈める。ソフトハックルで反応がないのにミッジに反応があるかな?やはり無い。チラッと見るだけ。#12の巨大ピューパも同じ。魚が見えているだけにかなりツライ状況。ドライのアダルトミッジも考えたが見えてる奴らはそれほど水面を意識していないようだし、雨滴に隠れるし、細いティペットにするのもめんどくさい。雨が小降りになったので昼飯(コンビニのお握り)を食べる。
さて、どうしようかと。目の前ではサクラが結構居るしぼけーっとしたでかいレインボーもいる。ドライにもウェットにもなるようなパターン#14を投げる。沈むまで時間もあるしゆっくりと沈むからぼけっとしていられる。「釣れないときはこういう過ごし方もありやね。」と考えながらも第二桟橋のLureがちょこちょこ釣れているので少しめげる。
水面に浮かんでいたフライが没したと思うとでかいライズと共にジャンプって釣れた。があわせ損ねた。惜しい。水面を景気よく走ったのであれはサクラだろう。
そうこうしていると最下流で放流開始。雨は弱くなっている。中央桟橋にまで魚が回るのには時間がかかるので先のフライを浮かべてぼけーっとしていると第一桟橋で歓声が上がる。暫くしたら中央桟橋のLureもヒット。水面を見ると今まで居なかった群れが廻っている。でもフライに気づかないみたい(泣)。
フライを焦げ茶のマラブー(BH)にしてスタンプ側にキャスト。ショートピッチのリトリーブで連発開始。忙しい釣りだが釣れる。追ってくる魚がくわえたらラインを強く引いて合わせる。フライ交換もせず、ティペットチェックもせずにに二十数匹釣ったら(手元でバラシもある)ついにフライを持って行かれた。
そこで白いマラブー(BH)にするが、アタリが無いつうか追わない。あれま。さっきまでの饗宴はおしまい???赤系統のマラブーは追うが食わない。
そこでマラブーにこだわる意味はないと黒いチーニョのBHストリーマ#6に変更。
これの方が追ってくる様子が違う。足元まで追ってくる。
ちょっと沖目に投げてほんの少し沈めて引いてくると「グネグネ」とアメマス系イワナ。これは新着情報に(^^;)。
黒いチーニョをくわえている写真はコレ
さてこの時点で凡そ17時前。ここから釣り方を変えました。思い出したのはこのリトリーブ下の方のキーナイキングを見てください。
手首を使ったショートピッチのリトリーブではなく肩と肘を使ったロングピッチのリトリーブ。ロッドティップは水中に入れてラインの弛緩を防ぐ。
このリトリーブの良いところは魚が向こう合わせでかかること。さらに手前でも焦って食いつくので乗りやすいこと。表層リトリーブなので数匹のサクラマスが競い合って水面に追い波を立ててフライに襲いかかってきます。これは中々迫力のあるシーンです。サクラマスはライト級の魚なので5Xに頼って一気に勝負。17時半の終了まで連続ヒット(釣れ続きました)。釣るピッチが1分ほどなので最後は狂ったような漁師モードでした。
今回のハイライトはフライを20mほどキャストし、着水したらロッドチップを水中に突っ込んでハイスピード・ロングピッチ・リトリーブ。フライラインは水の抵抗でまっすぐな状態。少々沈めてから引いたほうが良いかも。そのままグングン引いてくるとラインが重くなる状態で釣れます(笑)。引っかけ釣りじゃないです。サクラマスが軽いからです。もっと元気のあるサクラマスだとリトリーブしているラインが横に走ることもあります。いすれもヒットしたらロッドチップを水中から出してからはファイトのみ。サクラマスは軽いからすぐに寄ってきますが諦めが悪いのかニジマスやイワナのように泰然としないのでリリースが大変です(笑)。
なお、放流したばっかりのサクラマスはショートリトリーブでは食いがへたでした。逃げるものを食うという経験がないせいでしょう。ストリーマを見つけて追ってくるのですが、最後のバイトに失敗しまくってました。恐らくノーウェイトのエッグならくわえたのかも知れませんが、そういう釣りは面白くないので・・・。ショートストロークリトリーブのBH系は上下に細かく動くので魚にとって食いにくいのかも知れません。
一方ロングピッチ・ファーストリトリーブはやる気のある魚を狙う釣り方で、細かい上下運動ではなく緩やかな上下動になっているのでしょう。これは殆どLureと同じ動きでリップレスミノーやメタルジグ、ジグヘッドに近いと思います。個人的には「グリグリメソッド」にも近いと思っています。というのはリトリーブしているときは若干上向きに(リップ付ミノーとは別のアクション)、ラインを持ち替える間はフライは下向きに沈下(短時間)という動きになります。これはシンキング系のジグやリップレスミノーに共通ですね。
フローティングミノーのStop and Goをリールで行う「グリグリ」はリールを巻いている時にミノーはウォブリングしながら潜り、停止した時はスーッと浮くわけでそれで魚を誘います。ツイッチも同じ効果があり竿を煽ったときのイレギュラーな動きで誘います。竿の煽りを止めたときにStopになるのでStop and Goの一つですが、結構ヒラを打ちます。グリグリはあまりイレギュラーな「ヒラを打つ」はありません。Stop and Goそのものがヒラを打っていると言えるかも知れませんが。あまり大きなヒラは魚がびっくりすることを考えてもグリグリはよさそうです。グリグリはRapalaの解説書・使用法に記載されているStop and Goをリールで行う釣り方であり、ハンドル回転数が2回だからグリグリ。スプーンにも有効。スピナーには・・・せん方がよいと思う。
さてストリーマでのリトリーブですが、Fly Rodders 2005 1月号47頁はハイスピードショートストロークを勧めていて、実際シンキングラインではその方法が良かったことが多いです。この号ではロングリトリーブの「弛み」を指摘していますが、これはBHか Ball Chain Eyeでカバーできそうです。だから午前中を含めこの方式にこだわっていました。またFlyFisher 2005 2月号(No.133)46頁の特集では「アタマを下にして沈むものは・・・」という下りがあり、「弛み」や「口開け:ウィングがフックから離れる様子」を避ける必要があると考えていました。BHやBCEはアタマを下に沈むのでその二つを避ける特徴を持っています。
一方、Fly Rodders 2007 1月号46-47頁(なごみの湖での取材)ではロングリトリーブでの「弛み」防止のためにロッドチップを水中に入れる等が紹介されています。この記事ではショートピッチリトリーブが無く、ロングピッチのリトリーブを中心に記載されていました。ちょっと違うなぁと思っていましたが有効な方法であることが判りました。記事はシンキングラインでのやり方ですが、フローティグラインでのリトリーブでも有効です。特に今回のハイスピードロングピッチリトリーブでラインテンションを保つためにもロッドチップを水中に入れることは重要でした。
なお、白石健一氏著の「大型トラウトのフライ戦略 地球丸」P90を含めて「リトリーブ速度とピッチは色々な組み合わせがある」ことを示唆されています。
「フライフィッシングの戦略:地球丸」には119頁にはフローティングラインでBHの様なストリーマによるジグヘッドっぽい動きが紹介されています。
いずれにせよ、ストリーマは適度な速度でリトリーブすることが重要であり、ゆっくりと沈めるとかゆっくり引いても魚にバレルだけのようです。これはストリーマ系フライが動いている時を前提に出来ている特性であり、ドライフライやニンフの様にじっくり見せるフライでははない「アトラクタ系」の宿命でしょうね。ソルトウォーターでのリトリーブでは両手リトリーブもあるぐらいですから。
土曜日、雨の中でも爆れたよーで。
いよいよなごみの湖もサクラの季節ですね。行くぞー!
スギサカさんからもリトリーブは早く!ロングピッチでも戻しは早くって教えられましたー。
いつもやってんですけどね(笑)。
マッチザハッチという究極のフライフィッシングとは全くかけ離れた釣りと思いますが、釣ってナンボってのもありますから私は色々楽しみそうです。