こんばんは
總宮神社の奥の院・・・
ここは里宮(さとみや)
では奥の院に行ってみましょう
野川本流合地沢(がっちざわ)
ここから奥の院への参拝を始めます
一瞬・・・
ポニョの船かと思った今回の船は処女航海
不安な気持ちと裏腹にすばらしい性能を見せた船でした
動力はバッテリー&モーター
ここから總宮神社の総代さん、某企業の社長様、Hさん、ぐうじの4人で向かいます
モーターでゆっくり進水
總宮神社の奥の院までしばし船の旅
貸し切りの野川本流
カワセミが飛んでいたり、鵜がいたり
大自然の中を進みます
おおよそ20分程度
ここは以前流れのあった川でしたが今は長井ダムの湖面の一部となっています
しばらくすると・・・・
立ち枯れした杉の木が見えてきます
ここが以前三淵神社があったところ
今はダム建設のために水没し、お宮を移設しております
その移設したお宮にお参りをするのがこの参拝の目的
その前に卯の花姫伝説が残る三淵渓谷(みふちけいこく)を参道に見立て船を進めます
ここが断崖絶壁の渓谷の入り口
まさに参道です
これが野川本流
空気が澄んでいるのだけど、重量感があります
神様のオーラのようなもの
渓谷がだんだん深くなっていきます
すごい・・・
長井市にはこんなすばらしい場所があるんですよ
湖面と湖上との感覚がなくなるところがあります・・・
まさに宙に浮いているような・・・
言葉を失う絶景です
幅はこの船でぎりぎり
岩肌に当たらないようにオールで乗員すべてでフォローしながら進みます
伝説では・・・
前九年の役、源頼義が奥州に攻め入り、長井を納めていた安倍貞任を滅ぼしにやってきます
貞任の娘「卯の花姫」は頼義にだまされ、安倍側の戦略を漏らしてしまいます・・・
それにより貞任は討たれ、安倍一族は滅んでしまいます
最後に卯の花姫は侍女や家来を連れて、ここ、三淵までやってきますが・・・・
断崖に立ち、「もはやこれまで・・・」
と、身を投げてしまいます・・・
三淵渓谷の奥には安倍ヶ岳山が現在もあり、歴史の裏付けのようなものを感じます
その後・・・・
もともと三淵に潜んでいた龍神と卯の花姫が迎合し、例祭には大蛇となって里宮の總宮神社まで下ってくるようになりました。
それが、長井市に伝わる黒獅子のおおもとのお話です
今から1000年前にここ三淵渓谷ではそんなことがあり、今なお歴史はつながっています
長井市の祭り・・・
深いんです
そして長井市は水の町
總宮神社は水の神様
すべてがつながって今に至っています
岩肌が赤く染まる「赤井(あかい)」
ここで卯の花姫が果てたといわれています・・・・
背筋が凍る場所です。
さらに船を奥に進めます
ずっとこの幅の渓谷が続きます
ACTP0053
少し広くなったり狭まったり・・・
ここは何度行っても、すごい場所です
ACTP0054
長井ダムに水没する前にの水かさよりやはり増えています
透明度は良いとはいえ湖底が見えるということはないです
以前の三淵は湖底がしっかり見えていたんですよ
空を見上げても深い森が見え、かすかに空が望みます
今の時代、船さえもハイブリットになり、環境にやさしくなりましたね
モーター音も静かで、渓谷の神秘性を害することはないです
ダムができる前は、何か所か船を降りて引っ張らなきゃいけない場所がありました
今は、渓谷が開ける場所まで船から降りずに行けますよ
先が見えてきましたよ
ここでいったん渓谷は終了
そして渓谷を戻り・・・
いよいよ三淵神社参拝ですが・・・・
桟橋が・・・
雪でやられたかな・・・
これでは接岸できないけど・・・
無理やり接岸
三淵神社まで登ります
急峻でロープがないと危ない斜度
Hさんと、社長がナタで道を切り開いてくれます
そして總宮神社の奥の院へ
ここが三淵神社
敷かれた石も全部水没したいお宮から移設したもの
記念碑があったのですが・・・・
雪崩で壊れていました
自然の力はすごい
ご祈祷後、総代さんよりバナナを頂きエネチャージ
今度はより危険な下り・・・
4人ともけがもなく無事、任務を終えて帰ることが出来ました
そんな總宮神社の奥の院の深い深いお話なのでした
皆様にはステキな夜をお過ごし下さいませ