「地球温暖化の大きな原因とされる二酸化炭素の排出量を減らそうと世界各国で努力が続けられています。そんな中、減らすのではなく「二酸化炭素を炭素と酸素に分解する」新提案が出されました。
鈴木教授の説明は次の通り。「二酸化炭素ガスを溶融した塩に吹き込み、プラスとマイナスの電極を差し込んで電気分解すると、マイナス極に炭素ができます。炭素には2種類あって、ブドウのような細かい球状炭素と、カーボンナノチューブが製造されます。一方、酸素イオンのみを通過させる性質をもつセラミックスであるジルコニアをプラス極に用いると、プラス極内部に酸素ガスを発生させることができます。この両者の機構を併せると、二酸化炭素ガスを炭素と酸素に分解する装置ができます」。
この分解反応は温度が高いほど高速で効率が良くなります。製鉄所のように高温熱源があり、日本の二酸化炭素の12%を排出している工場がこの提案を採用すると、原料となる炭素と酸素が生産できて理想的と言えるでしょう。塩としては、家庭用吸湿剤や融雪剤に使われるCaCl2が好適と考えられます。鈴木教授は再生可能電力源との組み合わせ、電気分解装置の最適化、反応温度の低温化などの研究に取り組み、これからも世界に貢献する新提案をしてくれそうです。」2014年10月1日付け「二酸化炭素ガスを炭素と酸素に分解する新提案。大学院工学研究院 鈴木 亮輔先生」より
二酸化炭素を炭素と酸素に分解すれば、炭素と酸素のサイクル利用ができ、二酸化炭素ガスの排出問題の解決になるのでは・・・と誰もが思い付きそうです。ネットでググってみると若干古いですが上記の記事が見つかります。
炭素を燃やす際の熱エネルギーを下回るエネルギーで分解できる画期的なプロセスが見つかると実用に近づくかも・・・ でも、植物などは昔から当然のように太陽光エネルギーを介してCO2を有機物と酸素に変換しています。この光合成のメカニズムは盛んに研究されていますが、安く大量にCO2が処理されて酸素に変換されていると言う人工光合成の話はまだ聞きません。AIでも量子コンピュータでも使って植物のまね事が効率よく出来る日は来るのでしょうか。
発電しながら空気中の炭酸ガスを光エネルギーを使って分解(還元)し酸素を生成する「発電光合成ソーラーパネル」が理想的です。副産物の炭素は雨で流して回収し墨汁にするとか・・・どなたか開発中でしょうか?
チャレンジ!(夢の浮橋とハードボイルド・ワンダーランドより)
HIT(4.2kW)の発電データ
2月4日(火)曇り
太陽光発電量 10.3kWh
エネファーム発電量(5時間止) 6.5kWh
W発電量 16.8kWh
売電量 7.1kWh
買電量 5.2kWh
W発電自給率 112.0%
W発電設備利用率 14.3%
日照時間 2.6h
連系以来 3827日(10年175日)
12月25日から5時間停止の予約発電モードで保護動作が発生しない期間が何日継続できるか様子見中。41日経過。