風見鶏つうしん:2009/8開始の太陽光発電を蓄電池付き再エネに変身させてほぼ買電ゼロを実現中の報告です。

15年超稼働中の太陽光発電に蓄電池を導入し「蓄電池付き再エネ」とすることで既築住宅での「ほぼ」買電ゼロ実現を実証中です。

医系と政系

2020年04月11日 | スイッチング数推移など
「首相「検査なぜ増えぬ」
 厚労省は37.5度以上の熱が4日以上続くなどに絞って検査をしてきた。各国の検査数が増える中で異質の対応だった。
 理論的支柱となってきたのは医師免許を持つ医系技官らだった。科学的な根拠や専門知識で政策を立案する。国民の生命や健康に関わる技官らは政治から一定の独立性を保つ。人事への政治の介入も限定的だ。2017年に次官級ポストで新設された医務技監には3年近く鈴木康裕氏がいる。
 今回の危機対応ではその独立性が動きを鈍くした。重度に応じ区別するしくみを早急に作り検査の数を増やす方向にいかず、軽症者の入院が増え続ければ重症患者に手が回らなくなる「医療崩壊」への懸念という以前からの姿勢が先に立った。
 「検査は誤判定もあるうえ、陽性でも8割は無症状や軽症だ」。こうした見解に基づく厚労省の対応は海外から批判を浴びた。米国大使館は4月3日「罹患(りかん)した人の割合を正確に把握するのが困難だ」と米国民に帰国を呼びかけた。
 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からの入国者の経過観察でも医系技官の説明は揺れた。当初は14日間だった期間は10日間や12.5日間と変わった。「世界保健機関(WHO)の見解です」。医系技官の大坪寛子審議官の説明に、首相は不満を持ったという。
官邸が期待を寄せる治療薬も同じ構図だった。
 製薬会社「富士フイルム富山化学」が新型インフルエンザの治療薬に開発した「アビガン」。菅義偉官房長官は2月の時点で「すぐに承認の手続きをとるように」と厚労省に指示を出した。
 厚労省は手続きに着手したが官邸にあがる報告は芳しくないものばかりだった。「重症者に効果が出ないといっているのに、なぜ重症者からやるんだ」。首相が厚労省に問いただすと「医学的には重症者から始める」との回答が返ってきた。
 首相は厚労省以外のルートを使った。「世界の人々の不安を和らげるため何よりも治療薬が重要だ」。3月16日夜の主要7カ国(G7)のテレビ首脳会議。首相は世界が注目する東京五輪の話題より先にアビガンを念頭に治療薬の話をした。
医務技監「薬、承認に時間」
 緊急経済対策でアビガンの海外供与を盛り込んだ。50カ国以上に無償で供与する代わりに投薬データを受け取る。承認を後押しする異例の手段だった。
この間も厚労省は消極的だった。4月上旬、首相はアビガンの承認時期を鈴木医務技監に聞いている。鈴木氏は「承認には時間がかかる」などと答えるだけだった。4月に入ってアビガンと同成分の薬を実際の患者に投与して有効性を確かめたとする中国の論文が取り下げられたと伝わっていた。
 当初から医系技官の間には胎児への悪影響など副作用の懸念があった。1970年代から80年代の薬害エイズ事件の苦い記憶がある。当時の担当課長は責任を問われ2008年に有罪判決が確定している。厚労省OBは「不作為だとたたかれた。副作用による健康被害の怖さは政治家にはわからない」と話す。
 オンライン診療は官邸と厚労省の溝が公の場ではっきりした。政府の規制改革推進会議は3月下旬から「受診歴のない患者にも初診から可能とすべきだ」と主張して厚労省を押し切った。
 「全面解禁なんて認められない」。厚労省がオンライン診療を初診患者にも期間限定で解禁する方針を固める直前まで、医系技官は反対し続けた。オンラインは得られる情報が限られ、重症化の兆候を見逃し誤診の恐れがあるとの理由だった。
 技官らには日本医師会の後ろ盾もある。横倉義武会長は3日、首相に全面解禁に反対すると伝えた。厚労省は感染した疑いのある患者の対面診療について診療報酬を上げて医師会に配慮した。
 過去に苦い経験がある厚労省。危機を乗り越えようとする政権。その間には、厚労行政に影響力を持つ自民党の支持団体・医師会も控える。前例のない危機のなか3者の足並みは乱れたままだ。」4/11 2:00付け日経電子版「安倍1強にも医系の「聖域」 検査・薬で厚労省と溝」より
 
 失敗を恐れじっくり正攻法で対応しようとする医系、 失政と言われないようにすぐに対応したい政系の綱引きだったんですね。 初めて忖度しない官僚の出現で彼の人も手こずっているようです。でもこれは健全な事で忖度して公文書を改竄してしまう官僚よりは余程まともな官僚です。 「多少失敗しても良いから早く対応して欲しい」は人情ですが責任を持つ医系官僚としては応じられない。 
 でも感染の有無を調べる検査はPCR検査でも抗体検査でも早急に広く実施して、PCR検査の結果が陽性であっても即入院ではなく軽症者を病院以外に隔離する方法を取る事で医療崩壊と感染爆発を避ける事が出来そうです。抗体検査で抗体がある事が分かった人は医療の前線に戻ったり、仕事に戻ったり出来ます。韓国でやっている事を日本でも是非やって欲しいものです。
 
HIT(4.2kW)の発電データ
4月10日(金)晴れ一時曇り
太陽光発電量    20.1kWh 
EF発電量(発電優先) 5.1kWh 
W発電量      25.2kWh 
売電量        17.1kWh  
買電量        1.2kWh 
W発電自給率   271.0%
W発電設備利用率  21.4%
日照時間       7.7h 
連系以来 3893日(10年241日)
運転モードを日照時間の多い日は昼間5時間停止の予約運転に、日照時間の少ない日はおまかせ(発電優先)にする事で経過を見る。
コメント
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