風見鶏つうしん:2009/8開始の太陽光発電を蓄電池付き再エネに変身させてほぼ買電ゼロを実現中の報告です。

15年超稼働中の太陽光発電に蓄電池を導入し「蓄電池付き再エネ」とすることで既築住宅での「ほぼ」買電ゼロ実現を実証中です。

大規模頼りではなく自立した地産地消

2020年07月21日 | スイッチング数推移など

 「ウイルスが生きものかどうかとの議論はあるが、生物界にいる寄生体として見れば一緒。人間の自然破壊などによって、本来の生息地から移動させられたのが外来生物で、目に見えない外来種が病原菌やウイルスなど。彼らにもすみかがあり、本来の生態系の中ではおとなしいが、違うところでは天敵や免疫がないので、どかんと増える」
 生態学者の五箇さんが訴えるコロナの「排除」。それは、人間のもろさを自覚し、環境に配慮することにつながると主張します。

 グローバル化に伴い、外来生物もウイルスも急速に広がる。南米原産で毒を持つ特定外来生物、ヒアリの国内での拡大なども心配されている。

 「南米にヒアリがいっぱいいるわけではありません。生存競争が激しく普段は抑圧されていて、ある程度の増殖力と毒を持たないとつぶされる。でも都会では、天敵も競争相手もいないから爆発しちゃう。感染症も同じ。普段は免疫がある野生生物の体内でおとなしく抑えられているが、たまたま免疫がない人間や家畜に出合うと、初対面なのでどんどん増えてしまう」

コロナは「排除」すべき

 ダニやカビ、ウイルスなどは人間よりはるか昔から地球にいる。病原体は、密集して増えすぎた種で病気を起こし、結果的に宿主の数を調整し、抵抗力を持つ集団への進化を促す役割も果たしてきたという。生物多様性の保全を訴える五箇さんだが、新型コロナは人間社会から「排除」すべきだと主張する。

 「最近は『ウィズコロナ』『コロナとの共生』と言うが、経済活動を復活させるため、やむを得ず言っているにすぎない。気にせず普段通りやりましょう、というムードでは困る」

 「新型コロナは知識が追いつかない間に、世界に広がってしまった。感染しても発症しない人が大勢いて、人間社会に残っていれば、高齢者や持病のある人は重篤化する危険にずっとさらされ続けなければならない。インフルエンザなどに比べて圧倒的にコントロールできていないので、排除という作戦を採らざるを得ない。ワクチンと新薬の開発を急ぎ、科学の力でコントロールできなければ、安心安全な社会は取り戻せません」

 「共生」は共存共栄も連想する。ウイルスを人間社会から排除した例に、天然痘がある。

 「地球上からウイルスをなくすことはできない。もともとの彼らのすみかは野生の世界にある。本当の『共生』は、彼らのすみかである野生の世界と、人間の世界をゾーニング(分断)して、彼らの世界をこれ以上、荒らさないようにすることです

変わるべきは経済の構造

 それは、私たちの経済のあり方にかかっているという。

 「たとえコロナに勝っても、開発や破壊をベースとする経済の構造を変えないと、もっとすごい病原菌やウイルスが出てくる恐れがある。いまある資源をいかに循環させて共有していくか、人間社会の変容やパラダイム転換こそが本当の課題です。二酸化炭素の排出を抑えても、すぐに温暖化は止まらないし、異常気象からも逃れられない。暴走する列車に、急ブレーキをかけても惰性で動き続ける。だが、かけなければ脱線して大惨事になる。これを機にSDGs(持続可能な開発目標)などをスタートせざるを得ません」

 生物多様性を評価する国際組織IPBESによると、100万種の動植物が絶滅危機にある現在は、「史上最悪の絶滅の時代」といわれる。その原因は人間活動だ。でも、生物多様性の保全が必要なのは、人間自身のためなのだという。

 「希少種が死にそうだから大事にとの論調が多いが、問題は、希少種が絶滅するほど環境が劣化すると普通の生物も数を減らし、生態系機能がまひすること。人間がつくった劣悪な環境に適応できるネズミや害虫など、人間に都合の悪い生物がどんどん増えてしまう。そんな環境になれば、まず一番に影響を受けるのが人間です」

境界線あっての共生

 そして、生物多様性から離れた世界にしか生きられないのも人間だと。

 「生きものが身近にいっぱいいるのは、人間にとって必ずしもいいことではありません。食料をとるものも、病気を起こすものもいる。少なくとも家や街の中からは、排除して生きている。自分のすみかを守る意味で、生物学的には当然の反応です。日本の里山だって、生きものと相まみれていたわけではない。人間のエリアに入ってきたものは殺して食べ、下手に奥山に入れば人間が食べられた。境界線があっての共生でした」

 人間のもろさ。それを自覚すれば、コロナ後に進むべき道が見えてくるのかもしれない。

 「自分たちで環境を維持してしか生きられないことを考えれば、もっと丁寧に世界をつくっていかないと長くは保てない。その第一歩は地産地消。地域ごとに自立した地方分散型社会をつくり、緩やかにつながる。生物学的には『メタ個体群構造』というが、たまに交流して遺伝子をやり取りすることで、全体として安定した進化を繰り返す。人間社会も一緒ですよ」7/21 9:00付け朝日デジタル「ウイルスと共生?それじゃ困る 生態学者が語る「排除」」より

 コロナ禍は人間が行ってきた大規模自然破壊がもたらしたもの。変わるべきは経済の構造。何となく判ってきた積りですが、改めて生態学者の五箇公一さん(55)に解りやすく説明して頂いたので記録のためにコピー。これからは何でも大規模頼りではなく自立した地産地消へ、電力の発電、消費もその方向に向かっています。

HIT(4.2kW)の発電データ
7月20日(月)曇り一時晴れ
太陽光発電量      17.5kWh
EF発電量(おまかせ)  4.4kWh 
W発電量          21.9kWh 
売電量         14.1kWh  
買電量          2.2kWh 
W発電自給率    221.2%
W発電設備利用率      18.6%
日照時間         7.0h 
連系以来 3994日(10年342日)

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