探偵倶楽部角川書店このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆
VIP專用の會員制調査機關「探偵倶樂部」。
「探偵」は30代なかばで、彫の深い顏立ちをした長身の男。
そのアシスタントをしてゐるのは、20代後半で、長い黒髮、切れながの目をした美人。
主人公といへるのかどうかわからないほど、彼らについての描寫は少ない。
從つて、彼らに感情移入したくても出來ない、さういふ書き方をしてゐる。
短篇が . . . 本文を読む
変身講談社このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆☆+α
私のからだに他人の腦を移植したとしたら、それは私と云へるか。
それはすでに私ではない他人だらう。
では、腦の半分だつたらどうか?
一部だけだつたらどうか?
これは一種の思考實驗である。
この小説はミステリーの體裁を借りた思考實驗だ。
主人公は銃で頭を撃たれ、手術で他人の腦の一部を移植された。
手術そのものは成功したが、次第に性格が . . . 本文を読む