仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「時の行者」(全3卷) 横山光輝

2007-07-27 15:08:47 | 讀書録(コミック)
「時の行者」(全3卷) 横山光輝
お薦め度:☆☆☆☆ /
2007年7月17日讀了(再讀)


連載されてゐたのがいつだつたか、覺えてゐない。
それでも、とても印象に殘つてゐる作品だつた。
戰國時代から江戸時代にかけて、不思議な少年がその時代の事件に立合ふといつた内容。
私が何故かよく覺えてゐるのが、紀伊國屋文左衞門のエピソード。
2囘登場するのだが、1囘目は「みかん舟」で大金持になつてゐる頃。
2囘目は落魄して貧乏になつたあとの頃。
この2つのエピソードがとても記憶に殘つてゐた。

改めて讀み返して、この少年に仲間の少女がゐたことを思ひだした。
この2人は未來から時間旅行をしてゐるのだが、それには目的があつたのだ。
これは最後のはうになつて、やうやく讀者に知らされることになる。
讀んでゐた當時は、突然連載が終はつたといふ感じがしたものだつた。

横山光輝お得意の時代モノとSF・タイムトラベルが結合された、名作だと思ふ。
惜しむらくは、もう少し幅廣い時代を對象にして欲しかつた。


時の行者 (上)
横山 光輝
コミックス

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