「アホ・バカ分布」といふのを讀んだことがある。
關東エリアではバカといひ、關西エリアではアホといふ。
私は關東で生れ育ち、大學以降は關西で暮してゐるため、實感としてよくわかる。
關東では何かに付け、「バーカ」とか「バッカぢやねえの」など、わりと氣輕に使ふが、「アホウ」などとは滅多に云はない。
關西ではその逆で、「アホ」は「バカ」よりも廣い意味で使はれてゐる。
關西で、「バカ野郎!」なんて云ふのは喧嘩を賣るに等しい。
そこで、「アホ・バカ分布」である。
はたして、アホとバカの境目はどこにあるのだらう、さう疑問をもつて調査したらしい。
大井川を越えてもまだ「バカ」が續き、そろそろ「アホ」になるかなと思ひきや、突然「タワケ」が登場したといふ。
さういへば、時代劇で織田信長が「タワケ!」といふのを見たやうな氣がする。
さて、この「たわけ」、語源は何なんだらう?
「戲れ(たはむれ)」といふ言葉の類語で「戲く(たはく)」といふ言葉があるらしい。
その連用形を名詞として使ふと「戲け(たはけ)」となり、これが「たはけ」の語源とする説がある。
また、「田分け(たわけ)」、すなはち、田を分けると收穫が少なくなるといふことから「たわけ」になつたといふ説もある。
ただし、後者は歴史的仮名づかいによると「たわけ」となるが、正しくは「たはけ」であることから、どうやら違ふやうだ。
「戲け」=「たはけ」(歴史的仮名づかい)=「たわけ」(現代仮名づかい)
といふことになりさうだ。
「たわけ」 ~ 語源由來辭典
關東エリアではバカといひ、關西エリアではアホといふ。
私は關東で生れ育ち、大學以降は關西で暮してゐるため、實感としてよくわかる。
關東では何かに付け、「バーカ」とか「バッカぢやねえの」など、わりと氣輕に使ふが、「アホウ」などとは滅多に云はない。
關西ではその逆で、「アホ」は「バカ」よりも廣い意味で使はれてゐる。
關西で、「バカ野郎!」なんて云ふのは喧嘩を賣るに等しい。
そこで、「アホ・バカ分布」である。
はたして、アホとバカの境目はどこにあるのだらう、さう疑問をもつて調査したらしい。
大井川を越えてもまだ「バカ」が續き、そろそろ「アホ」になるかなと思ひきや、突然「タワケ」が登場したといふ。
さういへば、時代劇で織田信長が「タワケ!」といふのを見たやうな氣がする。
さて、この「たわけ」、語源は何なんだらう?
「戲れ(たはむれ)」といふ言葉の類語で「戲く(たはく)」といふ言葉があるらしい。
その連用形を名詞として使ふと「戲け(たはけ)」となり、これが「たはけ」の語源とする説がある。
また、「田分け(たわけ)」、すなはち、田を分けると收穫が少なくなるといふことから「たわけ」になつたといふ説もある。
ただし、後者は歴史的仮名づかいによると「たわけ」となるが、正しくは「たはけ」であることから、どうやら違ふやうだ。
「戲け」=「たはけ」(歴史的仮名づかい)=「たわけ」(現代仮名づかい)
といふことになりさうだ。
「たわけ」 ~ 語源由來辭典
あ、さうだつたんですか。
殘念ながら見てゐませんでした。
その後、本になつたのは知つてゐるのですが、爆笑ものでした。
信長、秀吉、家康、みんな「たはけ」文化圈なんですねえ。