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書籍名 Φは壞れたね カテゴリー ベストセラー
著者名 森博嗣 発行年(西暦) 2004
出版者 講談社ノベルス 値段 800-1000円
感想 ☆☆☆☆
森ミステリーファン待望の新シリーズ!らしい。
もちろん、私自身待ち望んでゐた。
西之園萌繪はD2(ドクターコース2囘生)になつてゐる。
犀川助教授はわづかに1シーンに登場するのみ。
犀川研で講師をしてゐた國枝桃子はC大學で助教授になつてゐる。(おめでたう!)
メインキャラクタはC大學に在學する3人で、
山吹早月(M1)、その友人である海月及介(2囘生)とその同級生である加部谷惠美(2囘生)である。
なかでも、海月及介のキャラクタが面白い。
どうやら犀川助教授的な役廻りを果してゆきさうな感じである。
事件は、いはゆる密室殺人である。
藝大生が奇妙な状況で殺されてゐる。
部屋の中で中吊りにされて刺殺されており、しかもその状況がビデオに撮影されてゐるのだ。
そしてそのビデオに記されてゐたタイトルが「Φは壞れたね」。
いかにも奇妙な状況であるが、そこは森ミステリー。
實に論理的に解決される。
そして、森ミステリーファンであれば、おそらく最後には事件の状況が明らかにされるまへに眞相には到達できるだらう。
ただし、あらためて言及するまでもないが、これはあくまで思考ゲームなのだ。
現實的であるかどうかなんてことは考へてはいけない。
2004年10月15日(US時間)、フィラデルフィア空港で離陸待機中のシカゴ行機内にて讀了。
新シリーズ私も楽しみにしていました。
といっても文庫化されてから読んだのですが(笑)。
萌絵がすごく大人になっていてビックリです。
これまでのシリーズを讀んでゐないと樂しみが半減するやうな作品になつてきました。
はたしてそんなことで良いのか、といふ疑問を感じつつも、私自身は樂しんでゐます。