【熱血タイガース黨】 「４番・新井貴浩！」

けふのゲストは新井選手で、テーマは「４番・新井貴浩！」。

新井と云へば、今年、肩の故障でどうしようもなかつた金本に代はつて４番を打つた男だ。
阪神ファンの中には、新井の決定力の無さに嚴しい批判を浴びせる者もゐた。
しかし、考へてもみて欲しい。
いきなりタイガースの４番を打てと云はれて、いきなり持てる力のすべてを發揮できるものだらうか。
課長クラスがいきなり本部長に拔擢されたやうなものだ。
それは無理といふものだらう。
なんてことを云ひながら、じつは私だつて局面によつては、かなり嚴しいことを云つてゐたのだけれど。

でも、私は新井の素直で一所懸命なところが好きだ。
彼の課題は、その眞面目過ぎるところかもしれない。
眞面目過ぎるがゆゑに、彼は直面する課題に眞正面からぶつかつては惱み、結果を出せないことがあつたのだらう。
まるで私のやうではないか。

さう思つてゐたのだが、どうやらそれは少し違つてゐたやうだ。
「新井タイム」
これは何かといふと、新井はプライベートでは時間を守らないのだといふ。
デイリーの風記者と弟の良太選手が新井の宿舍の前で待つてゐたのだが、新井はなかなか現れない。
結局、現れたのは２０分後だつたとか。
眞面目な性格と一言で云へるものでもないやうだ。

そんなこんなで、新井選手の表に出ない姿の片鱗が窺へる１時間だつたが、私はますます新井選手が好きになつた。
金本にいぢられながらも、今年も４番の重責を擔つて欲しい。
最後に新井が云つたセリフが素晴らしい。
「期待を背負へるだけ背負つて、必ず優勝します！」

頼むぞ、新井！