今岡、戰慄のグランドスラム

大阪ドームでのオリックス戰。
サッカーのワールドカップの放映があつたので、途中は觀てゐない。
それでも、觀たいシーンは觀ることができた。

サッカーが始まる前、５囘表の先頭打者、矢野が初球をホームランして、０－２となつた。
最初の得點は、濱中の復活第１號ホームランだつたさうだ。
おめでたう、濱中選手！

サッカーの前半が終はつて、すぐにチャンネルを戻した。
７囘表の攻撃で、鳥谷のタイムリーと金本の犧牲フライで２點追加。
これで０－４と４點リード。
しかも、タイガースの先發投手・杉山は調子が良い。
これでタイガースの勝利は間違ひない。

サッカーの試合は、後半に柳澤と大黒がシュートを決め、ドイツ行きを決定した。
日本萬歳！

ハーフタイムで７囘表が終はつたところだつたので、試合はもう終はつてゐるだらうなあ。
ま、念のため、と思つてチャンネルを戻した。

なんと。
４－４ですと～！
どうやら藤川が打たれたらしい。
藤川、最近は疲れが溜まつてゐたやうだし・・・。
なにはともあれ、９囘表に得點するぞ！

先頭の鳥谷が見事な流し打ちでレフト前。
續くシーツはバントヒットを狙ひ、ピッチャーのエラーを誘ふ。
金本はピッチャー強襲の内野安打。
ノーアウト滿壘で、迎へるバッターは我等が選手會長。

けふはこれまでヒットのない今岡だが、かういふ美味しい場面では強い。
なんせ現在ダントツの打點王なのである。

初球は狙つてゐるかの如きフルスイングで空振り。
しかし、その後は實にコンパクトなスイングに切り換へた。
内角高めのストレートを輕く振り拔くと、打球はレフトスタンドの上段に飛びこんだ。
あの輕い一振りで戰慄のグランドスラム！
もうサブイボ（鳥肌の意味の關西弁）が出た。

結局４－８でタイガースが快勝。
けふはヤクルトも中日も負けたらしい。
サッカーはワールドカップ出場を決めるし、タイガースは劇的に勝つし。
けふは最高に倖せだ。
５時即で會社を出てきただけのことはあつたな。