【 第８７回 箱根駅伝 】 往路は柏原竜二を擁する東洋大學が３連霸！

第８７囘箱根驛傳、往路は大學が優勝！
山登りの神樣、東洋大學・柏原竜二は今年も健在だつた。
３分差以内で柏原につなげば柏原が逆轉してくれる。
最後を任せられる絶對的な存在といふ意味では、阪神タイガースの藤川球兒に似てゐる。



１區から４區まで早稻田大學が１位をキープ。
臙脂のユニフォームが箱根路をトップで走る姿は懷かしい。
いつたい、いつ以來なのだらう。
現監督の渡邊氏が選手だつた頃以來かな？

ハイライトは、５區「山登り」。
２年連續で區間新記録（1時間17分08秒）を出した東洋大學の柏原竜二が、トップ・早稻田から２分５４秒差の３位でスタート。
昨年は４分２６秒差、一昨年は４分５７秒差を逆轉してゐるだけに、今年も逆轉する可能性は大きい。
６キロ過ぎで東海大を拔き２位浮上。
１０キロ地點で、昨年の區間新記録を２６秒も上囘るハイペース。
昨年１年間は不調だつたといふ柏原だが、やはり箱根は別なのか。

トップの早稻田・猪俣は自分のペースで飄々と走る。
追ひかける柏原は苦しい表情、汗びつしよりで懸命に腕を振る。
１４キロ過ぎの小涌園前で３３秒差。
この時點で柏原は自分の區間記録より少しペースが落ちた。
あと９キロあまりで３３秒を詰めることが出來るかどうか。

１６キロ過ぎ、東洋大・柏原が早稻田・猪俣に追ひつき、拔き去つた。
早稻田としては後ろにピタリとつけたいところだが、柏原のスピードについていけずに引き離される。
蘆ノ湯で３４秒差、元箱根で２６秒差と少しづつ早稻田・猪俣が差を詰めた。
しかし、柏原は蘆ノ湖のフィニッシュ地點にトップで飛込み、東洋大學が往路３連霸を達成した。
２位早稻田との差は２７秒。

往路２７秒差といふことは、明日の復路そして總合優勝の行方は全くわからないと云へるだらう。
果して、早稻田は６９囘大會以來の總合優勝に手が屆くのか。
明日も見逃せない。