仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

読書録(2022年10月)

2022-11-03 10:57:00 | 読書録(備忘)
 
 
10月の読書録(備忘)

 
10月1日
『図書館危機』有川浩
4読目?
『図書館内乱』で、憧れの王子様が堂上だったと知らされた郁。
その明日、あろうことか無意識のうちに堂上を大外刈りで投げ飛ばし気絶させるとは!
さすが郁😆
「床屋」や「魚屋」が禁止用語だなんて信じられない…
馬鹿な言葉狩りはやめようよ!😡

10月3日
『図書館革命』有川浩
4読目?
作家の当麻蔵人(とうまくらと)。
たいまくらんど、と読んでしまうのは関西在住40年のお蔭か😄
当麻蔵人がオランダ大使館、アメリカ大使館への駆け込み亡命を良化特務期間に阻まれて、堂上や郁と地下鉄へと逃れる駅が溜池山王駅。
いまの僕の会社への最寄駅。
これまでまったく気にしていなかったけれど、奇遇ですね!
ちなみに、いまこれを書いているファミマからアメリカ大使館まで直線距離で200mほど。
この辺りを通ったのかも。
大阪で当麻先生はアメちゃんを持っていない以外は完璧な大阪のおばちゃんに変身。ヒョウ柄がなかったのは残念だけど😆
東京に戻った郁は堂上の病室でついに告白!
エピローグは3年後。
堂上教官が新入隊員にゲンコツを喰らわす。
そう、この教官は堂上郁だったのでした!

10月4日
『別冊 図書館戦争 Ⅰ』有川浩
3読目?
笠原郁と堂上篤のベタ甘ラブコメ。
返り血を浴びた顔でにっこりと笑うブラッディ笠原!
想像するだに笑える😄
で、純粋培養純情乙女・茨城県産の郁は堂上と…

10月5日
『別冊 図書館戦争 Ⅱ』有川浩
3読目?
緒形副隊長の出自と恋人との別れ。
柴崎麻子と手塚光。
玄田隊長と折口。
みんな元気でな!

10月6日
『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』 1  〜癒しの薬園と仙人と師匠〜 友麻碧
初読。
実はコミックのつもりで買ったのでした😄
妾の子として生まれ、母とも死に別れた千歳。
父の家に引き取られたが、継母と義妹に嫌われ、大学入学とともに独立。
二十歳の誕生日に父の家の前まで行ったものの入れず、慣れ親しんだ黒曜神社へ。
鳥居のところで奇妙な黒ウサギにいざなわれ、異世界にスリップ。
土砂降りの雨に濡れねずみになっていたところを、仙人で薬師の零先生に拾われるのだった。
よかったのは、王宮の薬園で千歳がショパンの幻想即興曲を弾くシーン。
千歳の母はピアノ教師をしていて、千歳も母からピアノを習っていたのだった。
千歳はもとの世界には帰らない決心をする。
「先生…私…ここに居てもいいですか?」

10月8日
『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』 2 〜群青の花と、異界の迷い子〜 友麻碧
初読。
千歳の行方を探していた義弟の優(すぐる)が、千歳がよく行っていた黒曜神社から異世界に来てしまう。
優は千歳を自分の家族から守ってやれなかったことを後悔していたのだが、異世界に来て千歳と姉弟として暮らすことで悔いから解放される。
千歳もあちらの世界では他人と接することを避けて空気のような存在でいようとしていたのだが、こちらの世界に来てから、自分を認めて貰える経験を通じて自分の感情をあらわせるようになった。
千歳の母もこちらの世界に来ていて、こちらで千歳を出産していたことがわかる。
ピアノは千歳の母と一緒にこちらに来たらしい。
他にも日本から来ていた人がいて、その人の残した荷物の中に使い捨てカメラがあった。
優はそれを使って、千歳の写真を撮り、元の世界へと帰って行ったのだった。

10月11日
『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』 3 〜後宮の妖精と真夏の恋の夢〜 友麻碧
初読。
この3巻目は千歳の一人称で語られる。
第三王子の透李(トーリ)が大エグレス連合王国のジゼル王女と婚約。
千歳はジゼル王女のお茶係に任命されるのだが、自分がトーリに恋していることに気づくのだった。
そして、その二人の危機を救おうとして暴徒に切り付けられた千歳は、トーリの腕の中で、好きですと告白。
回復した千歳は二人のガジュマルの木でトーリの告白を受けるのだった。
これで完結しても良さそうだけど、物語は続く。

10月11日
『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』 4 〜花ざかりの王宮の妃たち〜 友麻碧
初読。
先王の悪逆非道な正妃は王宮の片隅に幽閉されている。
その先王正妃の最後の望みを叶える千歳。
生まれてきた時からずっと誰にも愛されなかった彼女の白鳥の歌は悲しい。
第三王子、透李の妃となった千歳のこれからの人生はいかに。

10月12日
『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』 5 〜私たちの、はてしない物語〜 友麻碧
初読。
冒険好きでお転婆な姫、玉蘭がかわいい。
玉蘭は千歳と透李の娘。
12歳で登場するのだが、ということは既に千歳は36歳か。
千歳もこの16年で成長した。
透李と婚約していた、あのジゼル王女が今や大エグレスの女王。
14歳で失恋を経験し、15歳で隣の大国、常風国皇帝の妃に。
千歳の母の物語。
千歳の物語。
そして、玉蘭の海の向こうの国での物語。
はてしない物語は続く。

10月20日
『国盗り物語』(全4巻)司馬遼太郎
初読?
中学1年の時のNHK大河ドラマの記憶がある。
その後、高校生頃に読んだ気がするのだけれど、読み始めても記憶が甦らないので、初読かも。

→2004年に読んでいたことがブログの記録で判明。


主人公は斎藤道三。
名前が生涯とともに十三回変わっていく。
松波庄九郎
法蓮坊
松波庄九郎
奈良屋庄九郎
山崎屋庄九郎
松波庄九郎
西村勘九郎
長井新九郎利政
道三
斎藤左近大夫秀龍
斎藤山城守利政
斎藤山城入道道三
あれ?12しかないや。
見逃したかな?
一人で二人分の人生を送った男。
京都での油屋と美濃の道三と。
2巻で道三が亡くなり、3巻からは道三がその衣鉢を託した信長と光秀の話となる。
光秀が淡い好意を寄せていた従姉妹の帰蝶が信長に嫁いだため、光秀の信長に対する思いは複雑なものがあった。
信長の人生はさておき、光秀の人生も波瀾万丈。
自らの背に負うて救い出し将軍にした義昭を、将軍の座から追放しなくてはならない。
信長との確執はさぞや苦しかっただろう。

10月24日
『吉原御免状』隆慶一郎
3読目?
隆慶一郎の小説としての処女作。
主人公の松永誠一郎は、剣聖・宮本武蔵に育てられた後水尾天皇のご落胤。
江戸時代につくられた吉原がなぜ自治権を持っていたのか。
本当に吉原は女郎を搾取する陰惨なところだったのか。
「神君御免状」をめぐる裏柳生との闘争。
影武者家康、天海光秀、わくわくが止まらない。

10月26日
『かくれさと苦界行』隆慶一郎
3読目?
『吉原御免状』の6年後。
誠一郎は後水尾院に会い、親子の再会を果たしていた。
これによって幕府はおいそれとは吉原に手を出せなくなったとも言える。
しかし、裏柳生の義仙は執拗だった。
「神君御免状」の何たるかを知らぬ老中・酒井忠清の庇護を得て、「かくれさと」すなわち無許可の岡場所を作り、吉原への攻撃を続けるのだった。
おしゃぶ、15歳。
誠一郎の妻となる。
誠一郎の心の荒廃を救ったのは、おしゃぶだった。

10月28日
『一夢庵風流記』隆慶一郎
3読書目?
前田慶次郎。
傾奇者。いくさ人。
男が惚れてしまう男。
こんな男になりたいものだが、なれるわけもなく、ならば、こんな男と酒を酌み交わしたい。 
 


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