3月15日
『清須会議』三谷幸喜
初読。
映画の再放送を観ていた。
信長亡き後、織田家の後継者を決める会議。
主要人物のモノローグで構成される。ちなみに射殺されたイノシシのモノローグまである。
泣き止まぬ三法師をあやす百面相の黒田官兵衛を見てみたい。
お市の方さまの毒牙にやられる柴田勝家が可愛いと思ってしまうのは、同世代のせいか。
ま、秀吉より柴田勝家のほうが魅力的だった。
3月16日
『鴨川食堂 ひっこし』柏井壽
初読。
シリーズ第10作
なんと鴨川食堂が東本願寺の正面通りから上賀茂神社の近くに引っ越し。どうやら御薗橋西詰辺りのようだ。
一昨年の11月にわざわざ鴨川食堂の舞台を見に近くの渉成園まで行ったのだけど、これからは上賀茂まで足を伸ばさんならんのか。
3月17日
『京都スタアホテル』柏井壽
初読。
第二話「『綾錦』のひとり鮨」では『鴨川食堂』の鴨川こいしが登場!お父ちゃんの流と喧嘩して、気晴らしに鮨をつまみに来たようだ。大将の気遣いがいい。こんな寿司屋に月一で通いたいな。
3月20日
『京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋』柏井壽
初読。
幕末の京都。
佛光寺の北側にある(今はもうないらしい)「清壽庵」境内にある茶屋で昼はおにぎり屋、夜は料理屋を営んでいる月岡サヨ。
客は幕末ならではの、あんな人やらこんな人やら。
旨そうなおにぎりや小鍋料理、食べたくなるなぁ。
3月22日
『おひとりからの秘密の京都』柏井壽
初読。
「千本釈迦堂」の本堂が京都で最も古い建築で国宝とは知らなかった。霊宝殿で慶派の仏像も観たい。
吉野太夫が眠る鷹峯「常照寺」にも行ってみたい。
道真公生誕の地「菅大臣天満宮」、日本初の天神さん「水火天満宮」も。
3月23日
『四畳半タイムマシンブルース』森見登美彦 原案/上田誠
初読。
『四畳半神話大系』のキャラの濃い懐かしき面々が再び登場。
昨日と今日のあいだをドタバタと行ったり来たりする。
タイムパラドックスによる宇宙の崩壊をくいとめることはできるのか。
リモコンの行方は?
「もちぐま」によって明かされる未来にほっこり。
相変わらず、この「四畳半」ものは面白い!
京都での不毛な学生時代を思い出す。
原案とあるのでなんのことかと思っていたら、上田誠の『サマータイムマシン・ブルース』という舞台を下敷きにした小説なのだとか。
3月24日
『この命一両二分に候 首売り長屋日月譚』鳥羽亮
初読。
時代ものが読みたくなって。
シリーズものなのかもしれない。
首売り商売というのが面白い。よほどの剣の達人ぢゃないと出来ないな。
3月27日
『第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話』中川右介
初読。
「第九」の初演は1824年だそうな。
てことは、来年が初演から200年か。「第九」の演奏が増えそうな予感…
この本で色々なことを知ったのだけれど、ワルターのほうがフルトヴェングラーより10歳も歳上だってこともその一つ。フルトヴェングラーが68歳の若さ?で亡くなっているのが誤解の原因だ。
3月30日
『カラヤンとフルトヴェングラー』中川右介
初読。
フルトヴェングラーとカラヤン、そしてチェリビダッケ。ベルリンフィルをめぐる3人の関係はドロドロとして面白い。
ベルリンフィルを国威発揚の手段として利用するナチス。
そのナチス内部でのゲッベルスとゲーリングの対立にフルトヴェングラーとカラヤンが利用され、二人の対立が先鋭化してゆく。
フルトヴェングラーがヒトラーのお気に入りだったことは間違いないが、出来る限りナチ政権に楯突いていたことも事実。一方のカラヤンは暗譜で指揮をしていたことがヒトラーの気に障って嫌われたらしいが、ナチス党員だったことも間違いない。戦後の二人の立場はなかなか微妙だった。
それにしてもフルトヴェングラーの優柔不断さと猜疑心にはびっくり。
カラヤン、僕は好きぢゃないけど、同情したね。
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