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再就職支援會社との定例面談を終へてから、西梅田まで歩いた。
「サロン・ド・テ・ルピシア」で開催されてゐる ダージリン・フェスティバル で、ダージリン・ファーストフラッシュを無料で飮ましてくれるのだ。
ダージリンと云へば、いはゆる「ダージリン」とトワイニングの「ヴィンテージ・ダージリン」しか知らない私であつた。
だから、會場に着いて、こんなにダージリンがあることに驚いてしまつた。
今囘はファーストフラッシュと云つて、今年初めて摘まれたお茶、つまり新茶の試飮會。
32種類のお茶を試飮して、3種類を買つてきた。
優雅に樂しみたいものだ。
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ファーストフラッシュは、どういふ特徴があるのか。
色が薄くて爽やかな味はひといふことらしい。
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ダージリンといふのは、地方の名前。
それぞれの農場ごとに味はひが違ふのだとか。
つまり、ワインで云へば、例へばボルドーとかシャンパーニュと云ふのと同じこと。
さらに細かく地域によつて分類されるし、味はひはそれぞれのキュベによつて違ふやうなもの。
こちらのチャートは、縱軸が重さ(タンニンの強さ)、横軸が香りの違ひ。
それぞれのお茶がこの2軸をもとにプロットされてゐる。
全部で34種類。
うち、32種類を飮んできた。
以下は、飮んだなかで、特に旨いと思つた9種類。
基本的にすべて旨いので、飮んでゐるうちに微妙な違ひはわからなくなつてしまつた。
なので、とても旨いものか、特徴のあるものだけ、寫した。
あとで買ふ時に、この寫眞は役にたつた。
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これは上のチャートのDエリアの中で旨いと思つたもの。
最初に旨いと思つたものだけに印象に殘り、お買上げとあひなつた。
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Cエリアの一番左にプロットされてゐる。
じつに香りのよいお茶。
今囘のイベントのために作られたお茶ださうで、このイベントを主催してゐるルピシアでしか買へないらしい。
當然、お買上げ。
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これは、ワインで云へばフルボディ。
じつにタンニンが強く、舌が皺々になるやうな感じがするほど。
しかし、それは決して不快な刺戟ではないところが不思議だ。
チャートのCエリアにひとり超然と佇んでゐる。
この孤高の存在に敬意を表して、お買上げ。
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この2つは、オリジナル・ブレンド。
「フラワリー」はAエリア、「クラシック」はBエリアにプロットされてゐる。
縱軸では同じやうな位置なので、横軸の違ひを較べるのによい。
さう思つて、意識して飮んでみたのだが、確かに違ひはわかるものの、どちらが「フルーティな」で、どちらが「花のやうな」なのかはわからなかつた。
私の舌がおそまつなのはもちろんだが、香りを表はす言葉がいまひとつ適切でない可能性もある、かも。
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