仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 10月27日

2011-10-27 00:19:40 | 昔の手帳から
【1982年】(3囘生)

ヤマムラ:¥23,000 貸
コクボ:¥9,000 貸

水曜日。
當時、私は枚方で塾講師をしてゐたお蔭でお金に餘裕があつた。
塾の報酬と仕送りと獎學金を合せると、大卒初任給を上囘つてゐたほど。
私の住んでゐた學生アパートは家賃&共益費で¥14,000~¥16,000と、當時でもかなり安いアパートだつた。
そこに住む學生も金のない者が多かつた。
仕送りが屆くと潤ふのだが、何かの都合で屆かなかつたり遲れたりするとたちまちピンチに陷る。
この日は27日。
仕送りが送られて來てゐて不思議のない日なのだが、ヤマムラに貸した金額から想像するに、仕送りが遲れたのかもしれない。
コクボはよくわからん。
メロン農家の息子だけに金はある筈だが、應援團の2囘生だけに後輩に奢つたり何かと物入りだつたのだらう。

ちなみに、それだけの收入があつたのに、何故か私には貯金といふものがなかつた。
塾講師仲間の私の友人などは中古ながらもクルマを買つたりしたのだが、私はさういふ大きな買ひ物はしてゐない。
そのお金がどこへ消えたのか、當時から不思議でならなかつた。
遣はなければ無くならないのが金といふもの。
しかし、考へてみれば、大學5年間で本やレコードをかなり買つてゐる。
少な目に見積つて、本は文庫本が殆どだが1200册ほど、レコードは廉價盤が殆どだが100枚ほど。
本1册¥500、レコード1枚¥1,000として計算して、70萬。
なるほど、塵も積れば山となる、小さなことをコツコツと。
金もなくなるわけだ。






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