仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

20100629 「やたがらす」 (大阪・福島)

2010-07-01 18:26:14 | 日々雜感
ジュリーとワイルドワンズのコンサート『僕達ほとんどいいんじゃあない』 を聽いた歸りに、福島で食事をしようと思ひたつた。

お氣に入りの 「髭政」 に電話したら、けふはもう早仕舞ひだといふ。
たぶんあの大將のことだから、23時からW杯の日本戰を見るつもりなのではないだらうか。
1年數箇月ぶりに行つてみたかつたのに、殘念。

そこで思ひ出したのが、 「やたがらす」
2年前に一度行つたことがあり、魚の美味しい店だつた記憶がある。
あのときは、大きなオコゼを目の前で造りにして貰ひ、頭の部分をからあげにして頂いた。
美味しかつたなあ・・・


21時過ぎ入店。
先客はカウンターの一番奧にカップルが1組。
カウンターには8人座れるので、カップルから3席あけて座る。
私の左右にそれぞれ2カップル座れる状態。
私が食べ初めて暫くして、若い男性が私の右隣に座り、やがてその連れの女性が來てカップル2組と私の5人がカウンターを占めた。
2階にはテーブル席があるらしく、3人組が2階に上つて行つた。
滿席とまではいかないものの、やはり繁盛してゐるやうだ。

2年前はお年を召した女性と若い板さんと2人でやつてをられた記憶があるのだが、今囘はお年を召した女性がをらず、奧に年輩の男性、サービスに若い男性がひとりゐた。
板さんは2年前と一緒の人で、私は顏を覺えてゐたが、さすがに先方は私を覺えてゐなかつた。
かなり特徴のある外見をしてゐる私なのだが、客も多いし2年前に1度來ただけとあつては覺えてゐなくても仕方ない。
前囘は板さんとあまり話してゐないし。


たいてい私はその日のおすすめを聞いてそれをお願ひすることが多い。
その日の仕入で良いものがおすすめになる場合が多いからだ。
でも、今囘はお品書きの中に「大つぶ貝造り」を見つけたので、それを最初に注文した。
貝類が大好きで、なかでもつぶ貝が大好きなもので、これを外すわけにはいかない。
つぶ貝はどこで食べても旨いのだが、「大つぶ貝」といふだけあつて、大きい。
大きくても旨味は大雜把ではなく、コリコリとした齒ごたへの身を噛みしめるとほんのりとした甘さとかすかな磯の香りが口に廣がる。
旨い!(寫眞1:上の寫眞)

貝つながりで、次は「舞鶴産岩がき」。 (寫眞3)
少し小振りなのが3個あり、選ばせてくれたのだが、自信がなかつたので結局お願ひした。
岩がきは開けてみないとわからないのださうで、開けたのが少し身が痩せてゐたので、値段は安くしてくれた。
確かに、味はひは岩がきらしいミルクのやうな濃厚さにかけてゐた。
ただ、私は以前、銚子でとてつもなく大きい岩がきを食べたことがあり、そのあまりの濃厚さに辟易としたことがあるので、多少味が薄くてもOK。
それでも、もう少し濃いはうが良かつたかな。

「びわ湖 若鮎 天ぷら」。 (寫眞4)
まるごと頂く、さくさくとした食感、植物のやうな香り、そしてかすかな苦み。
若鮎ならではの味はひがよい。

實はこのあたりで10時半、ラストオーダーになつてしまつた。
閉店は23時なので、たくさん食べる時間は殘されてゐない。
まだまだ食べたいんだけどなあ、と云つたら、ポーションを減らして提供してくれると云ふ。
そこであと2品、少ないポーションで頂いた。

「はも 天ぷら」。 (寫眞5)
はもは燒霜を梅肉で頂いたり、椀もので頂くことが殆ど。
先日の「はもちり」も美味しかつたが、天ぷらで頂くことはあまりない。
油との相性が心配だつたが、思つてゐた以上に美味しかつた。
毎囘食べたいとは思はないが、2囘に1度くらゐは食べたくなりさうだ。

「三重縣産 活さば造り」。 (寫眞6)
最近は冷凍技術の進歩のお蔭か、時々さばの造りを見掛ける。
庖丁のエッジがたつたやうな切り口で、鮮度の良さがうかがへる。
身が締つてゐて、齒ざはりが良い。
油ののりは少なく、すつきりとした味はひ。
さば獨特の臭みがなく、それでゐて、さばの旨味が感じられる。

飮み物は、生ビールの中ジョッキ1杯と日本酒3合。
日本酒は、「吟釀 東洋美人」、「やたがらす 純米」、「純米大吟釀 獺祭」。 (寫眞7・8・9)
こちらのお店の屋號「やたがらす」は、この酒の「やたがらす」にちなんでゐて、2年前は「やたがらす」を5~6種類置いてゐた。
確か、ほかの酒は置いてゐなかつたやうに思ふ。
板さんに聞いてみたら、日本酒好きな常連さんたちの意見をいれて他の酒を置くようにしたとのこと。
確かに「やたがらす」だけでは一般受けしないだらう。
でもなあ、と私などは思ふ。
だつて「東洋美人」や「獺祭」なら他でも飮めるし・・・・
いろんな「やたがらす」を飮める店なんか他になかつたわけで、さういふ意味では殘念だ。




<寫眞2> 「お品書き」





<寫眞3> 「舞鶴産岩がき」




<寫眞4>




<寫眞5>




<寫眞6>




<寫眞7・8・9>











<使用カメラ:Canon PowerShot G11>







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