船木選手、おめでたう！

札幌大倉山で行なはれたジャンプのワールドカップで船木が優勝した。

１９９８年の長野オリンピックで金メダルを取つたあと、
日本選手の活躍が目立ちすぎた所爲もあつて、スキー板の長さの制限方法が變はつた。
これにより身長の低い選手は從來より短い板を履くことになつてしまつた。
この變更後、日本人選手の活躍は目立たなくなつてしまつた。

けふは氣象状況が良くなかつた。
１本目、船木を含む３人の選手が、助走路に積つた新雪の所爲で助走スピードが出ずに、やりなほしとなつた。
１本目の選手がすべて飛び終はつてから、やりなほしの３人が飛んだ。
船木はその最後に飛んで１３５ｍの大ジャンプ。
最長不倒距離は１３５．５ｍだつたが、飛型ポイントで船木が上囘り、１本目の１位となつた。

ジャンプでは、２本飛んでその合計の成績で順位が決るのだが、
けふは２本目の途中で中止が決り、その瞬間に船木の優勝が決つた。

船木が優勝したのは、中繼のアナウンサーによると、１９９９年３月以來ださうで、なんと約６年ぶり。
優勝インタビューで、船木は「ラッキーだつただけです」とコメントした。

確かにラッキーだつたと思ふ。
しかし、優勝したのは事實だ。
これをきつかけにして、またあの「世界一美しいジャンプ」で活躍して欲しいものである。

なお、２本目の途中で中止になつて殘念だつたのは岡部だ。
岡部は２本目で１３５．５ｍの大ジャンプを見せてくれてゐた。
岡部にもこれからも頑張つて貰ひたい。

船木選手、ほんたうにおめでたう！