『相棒』 Season 8：最終回2時間スペシャル 「神の憂鬱」

尊くんがスピード違反？
オービスの誤作動？
１囘しか光らない筈のオービスが２囘光つた。
これが今囘のプロローグ。

尊くんがかつて擔當してゐたプロジェクト「防犯カメラＦＲＳ（顏認證システム）」。
全國の防犯カメラの映像を警察廳に集約し、警察の保有する顏寫眞と機會的に照合するシステム。
完成期限の延長を主張した尊くんが、そのすぐ後に特命係に配屬された。

「あの、僕の仕事つて何ですか？」
「僕が特命係に配屬された理由は別にあるのではないですか？」
尊くん、半年間、自分の任務に疑問を感じてゐたらしい。
「この６ヵ月の間、僕が杉下さんを調べてゐたのですか、それとも僕が調べられてゐたのですか？」

新設ＦＲＳセンターが出來た場合に必要な人材は主任運用官と主任搜査官。
そして、その候補者は、主任運用官が尊、主任搜査官が右京。
尊を特命係に配屬したのは、そのためだつた・・・。



尊：「おはやうございます」
右京：「強制はしないと云ひましたよ」
尊：「はい、だれかから強制されて動くのは、もうやめました」


大河内と酒を飮みながら、尊が云つた。
「いまの職場もそんなに惡くありませんよ」
「僕もね、したくなつたんですよ、警察官らしいことをしたくなつたんです」

大河内が「花の里」に現はれて右京に云ふ。
「神戸は本局ではなく、茨の道を選びました」
「神戸をよろしくお願ひします」
大河内もいいヤツだ。
まさか、大河内、尊くんに氣があるのか・・・？


ラストシーン。
右京が尊に云つた。
「二日醉ひですか？」
「ようこそ特命係へ」
「ところで、けふも飮めさうですか？」
やつと尊が右京の「相棒」になつた。
「花の里」で二人が一緒に酒を飮むシーンが増えさうだ。




＜ストーリー＞

帝都物産の電子通信部設計係長の早乙女が本社ビルから転落死した。
事故か自殺の可能性が高いが、遺書は見当たらない。

伊丹（川原和久）らは監視カメラの映像から早乙女が転落した直後に急発進した白いセダンの所有者を追う。
セダンの持ち主は首都警備保障の岩井という男だとわかった。
早乙女など知らないという岩井に納得がいかない伊丹らだが、警察庁から首都警備保障に天下りした宇田川（清水章吾）に圧力をかけられ手も足も出なくなってしまう。

そのころ、右京（水谷豊）を監視しろという半年前の警視庁からの命令に疑問を感じ始めていた尊（及川光博）は、大河内（神保悟志）からスピードカメラ（自動速度違反取締装置）の誤作動が急増している事実を知らされる。
尊は警察庁警備局時代の部下の香（水野美紀）と接触。
自分が進めていたあるプロジェクトはどうなっているのかと尋ねるが、香は部外者には話せないと口を閉ざす。
そのプロジェクトとは…？

右京は、岩井と早乙女が接触している映像を発見。
やはり岩井は早乙女の死に関係があるのか…。
スピードカメラの誤作動と警察庁警備局、そして早乙女の死を結びつけるものとは？ 右京と尊が巨大組織の暗部に挑む。

神戸尊が特命係に異動になった本当の理由がついに明らかになる！



ゲスト：水野美紀　寺泉憲　吉満涼太　清水章吾


脚本：櫻井武晴
監督：和泉聖治



（以上、 「相棒」公式ＨＰ より）