仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『風は悽愴』 西村壽行

2004-05-09 21:02:38 | 讀書録(一般)
風は悽愴

徳間書店

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著者名 :西村壽行   発行年(西暦) :2004年  
出版社 :徳間文庫   値段 :500-600円
お薦め度 : ☆☆☆

10年ほど前までは、よく西村壽行を讀んだ。
動物、特に犬の登場する物語が好きだつた。

この作品にも、日本オオカミと紀州犬が登場する。
時代は大正時代。
既に絶滅したとされてゐた日本オオカミが、いはば主人公である。
ラストシーンでは、飼ひ主を守らうとして、襲撃者を咬み殺すが、
自分もドスで刺されてしまふ。
オオカミがその後どうなつたかは書かれてゐない。

西村壽行のバイオレンス・アクションが嫌ひな人でも、
動物モノは面白く讀めるのではないだらうか。


2004年4月19日讀了


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