仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『さよならドビュッシー』 中山七里

2020-04-06 04:01:00 | 讀書録(ミステリ)
 
先日、録画しておいた映画『さよならドビュッシー』を観ました。
原作との違いが多すぎて、途中から別物として観る覚悟を決めたら(笑)、楽しめました。
特にピアノの演奏。
原作はピアノ演奏の描写が秀逸なのですが、ぼくのようなシロートには理解不能なところも多く、その点、映像のちからは偉大なのでした。

映画を観てから久しぶりに原作を読みました。
奥付を見たら2012年の年末に読んだらしいのですが、帯によると翌年の1月26日に映画が公開されたようです。

たぶん、読んだのは4回目。
ストーリーは分かっているので、最後のどんでん返しにはもう驚きません(笑)
全身大火傷を負って奇跡的に生き延びた少女が、ピアニストを目指して懸命にピアノに取り組む姿には、4読目でもなほ感動しました。
それと、やはりピアノの演奏シーン。
専門的なことはわかりませんが、読んでいて曲の特徴が伝わってきて、確かめるためにCDを聴きました。
こんな経験は、「のだめカンタービレ」以来です。
あ、ちなみに「のだめ」はリアルタイムで全巻読んでます。

さて、久しぶりに中山七里の世界に引き込まれてしまったので、次は『おやすみラフマニノフ』を読もうかと。
そういえば、ラフマニノフの誕生日は昨日ぢゃなかったかな?
これも何かの巡り合わせでしょうか。

追記
念のため調べたら、ラフマニノフの誕生日は4月1日でした。惜しい!


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