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浅田次郎原作ということで録画しておきました。
浅田次郎の小説を読んで泣かされる、そんな体験ありませんか?
ぼくは、いつも用心しているのに泣かされてしまいます。
このドラマ、原作は読んでいません。
それだけに用心しながら観ました。
定年を4日後に控えた刑事、米田。
25年前の放火殺人事件の容疑者、荒井。
荒井のやっている喫茶店「琥珀」の常連客、幸子。
この3人の過去が明かされていき、ドラマは終盤へとなだれ込む。
細かい説明をするのは面倒なので、米田刑事の定年前日、喫茶店「琥珀」でのシーンを紹介するだけにしましょう。
まず、その前日に刃物を持った夫に殺されかけた幸子が過去を語る。
これも哀しい過去なんですが省略します。
次に荒井が過去を告白しようとするが、それを止める米田刑事。
「やめて下さい、荒井さん」
「やめろ。お願いだからやめて下さい」
「私は警察の人間です。それも今日一日のことなんです。今日までなんです」
「明日まで待って下さい。私にあなたを逮捕させないで下さい」
ここからが、いいシーンでした。
なので少し大きな文字で。
「もう無理なんです。
友達や惚れた女性にずっと嘘をつき続けるのが」
と言って告白する荒井。
「これで、やっと、ヨネちゃんとサッちゃんと友達になれますかね」
幸子
「ずっと友達ぢゃない、何云ってんの!」
米田
「このまま、3人で…
このまま、ずっと3人で…」
荒井
「そんな虫のいい話はないですよ。
私が妻にしたことは許されないんですよ。
時効が無くなったって、そういうことでしょう」
と言って、米田刑事の前に両手を差し出す荒井。
米田
「手錠なんか、ありませんよ」
荒井
「ヨネちゃん」
と言って、電話を差し出す。
米田、駐在に電話をかける
パトカーが到着するまで、3人は並んでカウンターに。
幸子
「楽しかったねー、きのう」
米田
「楽しかったですねー」
それを聞きながら微笑む荒井。
そう、やはり、3人は友達になったのでした。
ラストシーン
帰りの列車
車窓に手錠を置く米田。
しみじみと心に染み入る大人のドラマでした。
3人とも形はそれぞれ違うけど連れ合いをなくしている。
それだけに身につまされる思いがしました。
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