仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

2月14日(木)

2008-02-14 07:50:00 | 日々雜感
いつの頃からか、聖ヴァレンタインの名前を使つた風習が日本に定著した。
その名も「ヴァレンタインデー」といふ。
女性が男性にチョコレートをあげるといふ、男性にとつては己の存在の輕重を問はれる日である。
私が子供の頃からあつたかどうかは、私は知らない。
何故と云つて、私はその頃、チョコレートを貰つたことがなかつたからである。
自慢ではないが中學生の頃、それも1年生の時はかなり人氣があつたと自負してゐる。
その私が貰つたことがないのだから、當時はさういふ風習はなかつたと思はれる。
おそらく、節分の「惠方卷」と同樣、チョコレート屋の陰謀に違ひない。

とまあ、惡口のやうなことを云ふのも、今年は嫁はんと母親からしか貰へさうにないからである。
この身内の2人からは既に入手してゐる。
やはり、嫁はんと母といふ存在はありがたきものだ。

「うつ」を患つてゐる私は、チョコレートを身内以外からひとつも貰へなかつたら、きつと落込むことだらう。
いやだなあ。
會社に行きたくないなあ。
でも、艱難辛苦を乘り越えてこそ、男の價値があるのだ、きつと。
うつむきながら、恐る恐る會社に行かう。
所詮、チョコレート屋の陰謀だ。
何を氣にすることがあらうか!
(氣にしてゐる證據だね、こんなことをむきになつて書いてゐるのは・・・)
(ほつといてくれ)

もう寢る。(01:50)

ピノックのチェンバロで「ゴルトベルク變奏曲」。
なんだか心地好くなつて、すぐに眠りに落ちた。
おそらく2時半にもなつてゐなかつたかもしれない。
目覺めたのが7時20分。
いましがた穗高が歸つて來た。
わざわざ2階まで上つて來て、滯在すること3秒で去つていつた。
タバコのにほひが嫌なのだらう。(07:47)



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4 コメント

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ことばのチョコレート (かんさいや)
2008-02-14 11:24:29
実際のチョコレートをお会いして手渡しできないので、言葉のチョコレートを送ります。
かれこれ二年以上こちらにおじゃましていますので、義理チョコ以上の甘い甘いチョコレートとしてお受け取り下さい。
不倫は私もイヤです(笑)
本日のかんさいやは関西屋の昔のバレンタイン事件特集ですのでそちらも併せてお読み下さい。

おおっと、仙丈さまの浮気心をくすぐってしまったかも。
寒いので、自宅内で凍死だけはカンベン(--;;
なんとかアルプスではありません。
昨年の仙丈さんは冬でもないのに自宅内で「ナントカアルプスで凍死」しかねない勢いだったから自律神経失調症の疑いを持ってセカンドオピニオンに行くことをお勧めします。
鬱だけではどうもないようです。
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かんさいやさん (仙丈)
2008-02-15 22:43:46
熱い言葉のチョコレート、どうもありがたう!
結局、今年は母と嫁はんから貰つたチョコだけでした・・・

自律神経失調症、間違ないです。
心療内科でも、「うつ」とともに症状が出てゐると云はれました。
このところは血壓も正常に戻つて來たので、やうやく凍死せずに濟みさうです。

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来年の話は鬼が笑うと言うが (かんさいや)
2008-02-16 08:07:28
来年はちゃんとしたものあげましょうか?(笑)
義理以上何か未満。
まあ、来年の話。
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かんさいやさん (仙丈)
2008-02-16 11:56:31
をを!
鬼に笑はれないように、期待せずに待つてゐますね~

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