8月27日
『作家刑事毒島』 中山七里
2016年8月発行
再読、3読?
連作短篇集。
『中山七転八倒』を読んで、これをまた読みたくなった。
主人公の毒島真理は元捜査一課刑事で現在は作家。
その天性の毒舌で容疑者を心理的に追い込んだ挙句に容疑者に自殺されて、その責任を問われて解雇されるも、検挙率警視庁一という刑事としての手腕は捨てがたく、すぐに非常勤として再雇用されたという経歴の持ち主。
この毒島が、殺人事件の容疑者たちをその毒舌で追い詰めていくのだが、出版業界の内幕、特に作家志望者たちや編集者たちの実態が赤裸々に描かれていて、面白い。
出版業界を震撼させた異色作。
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