マスターからのプレゼント

１６日は午後から同業他社の人事擔當者の會議があり新大阪へ。

會議終了後、そのまま有志による食事會。
５時過ぎからビールなど飮み始めた。
ビルの２０Ｆにある居酒屋の窓から、淀川を挾んで、梅田の街なみが見えた。
いつまでたつても、その景色は明るいままだつた。

２次會、３次會と順調に推移し、皆さんと別れたのが本日の午前０時頃。
終電まではまだ４０分程あるので通ひ附けのショットバーへ顏を出した。
ラフロイグを水茄子で飮んでゐたら、マスターが
「いいものをプレゼントしませう」

それは、BOWMOREの１８年物で、バーボン樽で熟成させたといふ代物。
ボトルの底に少し殘つてゐたのを、テイスティング・グラスに注いで出してくれた。
まづ、グラスに鼻先を入れて、香を樂しむ。
次に口に含んで、香と味を樂しむ。
最後に、少し水をくはへて、さらに廣がる香と味を樂しむ。
不思議なことにウィスキーといふもの、少し水をくはへると、香と味がさらに廣がるのだ。
ストレートで飮むのも良いが、オンザロックスで飮む方がおいしいのは、氷が少しづつ融けていくため。

マスターのプレゼントはそれはそれは素晴らしいものだつた。
かういふ經驗が出來るから、ウィスキーを飮むのがやめられないのだ。
マスター、素敵なプレゼントをどうもありがたう！

ショットバーを出て、徒歩１分で阪急の梅田驛。
すでに終電は出ていつたあとだつた。
以前より終電が早くなつて、０時20分過ぎになつてゐるやうだつた。
しかたがないのでタクシーで歸宅。
マスターのプレゼントは結局タクシー代に化けてしまつた。
ああいふお酒が飮めるなら、タクシー代なんて惜しくない。

でも、少し痛い・・・