オールスター・ゲーム：全セ３－１全パ/ これぞオールスターだ！

今年のオールスター第１戰は素晴らしかつた。
これぞオールスター・ゲームだ。
超一流の投手が投げ、超一流の打者が打つ。
しかも、勝つことを目的にしてゐるのではなく、自分の持てる力を發揮することに全力を盡す。

その象徴となるのが、藤川球兒。
９囘に登場し、カブレラと小笠原を空振り三振に仕留めた。
第１球を投げる前に、球の握りを見せて、ストレートを投げることを示し、すべてストレートを投げての奪三振。
見てゐて、ゾクゾクするほど格好良かつた。
これぞ、オールスター・ゲームの醍醐味だ。

新庄のパフォーマンスも面白かつた。
でも、パフォーマンス以上に素晴らしかつたのは、ダイビング・キャッチのスーパープレーだ。
顏をグラウンドに打ち附けてしまふほどのプレー。
やはり新庄は守備は一流だ。
ほんまに今年で引退してしまふのだらうか。
もつたいないやうな氣がするのだが・・・

ＭＶＰを取つた青木も目立つてゐた。
初囘、ヒットで出壘すると、初球から２盜。
續いて３盜を試みるも、これは里崎に刺されてアウト。
守備ではなんでもないフライを落球。
しかし、それを取り返す逆轉ホームラン。
やりたい放題のことをしてのＭＶＰ獲得。

最後はクルーンが登場。
初球から１５９ｋｍのストレートを投げたが、里崎がヒット。
しかし、その後も１５９ｋｍを連發し、フェルナンデスを三振に仕留めてゲームセット。

けふのゲームは、野球つてこんなに面白いものだつたんだ、と思はせてくれた。
明日の宮崎での第２戰も樂しみだ。


【勝利投手】　三浦 1勝0敗
【敗戦投手】　吉井 0勝1敗 【セーブ投手】　クルーン 0勝0敗1S
【本塁打】
全パ：里崎 1号ソロ（2回 川上）
全セ：青木 1号ソロ（3回 吉井）、岩村 1号ソロ（6回 平野佳）
【継投】
全パ：松坂大 → 吉井 → 平野佳 → 菊地原 → 武田久
全セ：川上 → 三浦 → 石川 → 木田 → 岩瀬 → 藤川 → クルーン


＜追記＞
けふは藤川球兒の誕生日。
自分の誕生日に見てゐる私たちに素晴らしいプレゼントをしてくれた。
球兒、ありがたう！
そして、誕生日おめでたう！